2021年初めに、ビットコインが一時的に400万円を突破し、話題となりました。
以前からビットコインに投資していた人は、感慨深いのではないでしょうか。また、今回の「400万円突破」のニュースを聞き、ビットコインの購入を決意した人も多いでしょう。ところで、ビットコインはどうして400万円まで上昇したのでしょうか?
今回はその理由について説明します。
結論! ビットコインが「インフレヘッジ」として買われ始めた
ビットコインが400万円まで上昇した理由は、ズバリ! 「インフレヘッジ」として企業や運用会社が購入を始めたからです。
「インフレヘッジ」とは、インフレ(物価の上昇)によって、通貨の価値が相対的に減少するリスクを回避することです。代表的なインフレヘッジの投資先としては、貴金属や不動産が挙げられます。
今回は、企業がインフレヘッジとしてビットコインを購入した、2つの事例を紹介します。
老舗の米保険会社がビットコインを100億円以上購入。2020年12月10日に、マサチューセッツ・ミューチュアル(マスミューチュアル)生命保険は1億ドル(約104億円)のビットコインを購入したと、発表しました。
加えて、500万ドル(約5億2000万円)を、投資ファンドのNYDIG(New York Digital Investment Group)に投下したと発表しました。
マスミューチュアルは169年の歴史を持つ保険会社で、そこがビットコインに投資したというニュースは多くのメディアに取り上げられました。
顧客が支払った保険料を、ボラティリティが高いビットコインで運用するのは、一見危険に感じます。しかし、マスミューチュアルは、新型コロナウイルス(CO-VID19)の世界経済への打撃により、法定通貨にインフレが起きることを懸念し、今回のビットコイン購入にいたったのでしょう。