リモートワークでやらなければならない必須の「段取り」とは

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通信環境の良し悪しが影響

「リモートワークにおいては通信環境ほど大事なものはありません。しかしリモートワークに不慣れな人の中には、その重要性を十分に認識できていないため、周囲に不要なストレスを与えてしまっている人がいます。特に最近ではウェブ会議が爆発的に普及したことで、通信環境の良し悪しが仕事への影響を及ぼすようになっています」

   通信環境の良し悪しの評価のポイントは、「回線の安定性」「通信速度」「通信容量」「通信の安全性」の4つ。自宅で使う通信の環境は概して、勤務先のものと比べていずれのポイントでも劣ることが少なくなく、会社でのときと同じように業務の遂行を進められない可能性がある。

   「安定性」とは、回線が接続した状態を継続的に維持できるかどうか。不安定な場合はウェブ会議中にフリーズするなどして、会議から離脱してしまうことがある。「速度」はデータをダウンロードまたはアップロードするときのスピード。速度が遅いとオンラインで重いデータを頻繁にやりとりする業務ではボトルネックになる。「容量」は特定の期間内に使用できるデータ量の上限。これを超えて通信を行うと極度に速度が下がったり、契約によっては通信ができなくなったりする場合がある。

   2020年の新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、勤務先が急にリモートワークとなった人の中には、自宅での通信をADSLで行っている人もいて、ネットではそうした人たちからオンライン会議がうまくいかなかったことなどが報告された。

   本書では、光回線と有線・無線LANを組み合わせての端末別の使い分けや、コワーキングスペースの利用、スマホのデザリング使用などの「段取り」の例が紹介されている。ただし、それらは一般論であり、実際には「仕事の特性やライフスタイルに応じて適宜、使うネットワークをカスタマイズする必要がある」と、相原さん。業務をしっかりリモートワーク化するには、勤務先とは業務についてばかりではなく、通信環境などのソフト面や、使うハード機器についても綿密に打ち合わせをする段取りが必要だ。

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