「女性の話は長い...」
東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の発言が「女性差別」だとして、日本はおろか世界中で物議をかもしている。
オリンピックの最大の理念である「男女平等」に反する点が問題になっているのだ。
「こんな人物が東京五輪のトップなのか」
と海外メディアが呆れている。これで東京五輪は終わりか...?
学術会議には強気なくせに長老に何も言えない菅首相
多くの人が「ますます東京五輪が不愉快になってきた」と、怒りの声を寄せている。
「一生の思い出になると、2年前にボランティアに応募。世論調査では反対論が多くて開催されるか心配でしたが、一縷の望みをもっていました。しかし、森会長の(記者会見での)あの態度に熱が冷めました。ボランティアやめます」
「『一般論として、女性の数だけを増やすのは考えものだということが言いたかった』。この時点でおかしいことに気付けてないのがすでに耄碌(もうろく)している証拠。会見でも『耳が聞こえない』を連発していました。もともと、聞く耳は持っていないのでしょう」
「森さんの発言ひどいけど、JOCの場で笑いが起こったという。その場ですぐ非難しない組織も腐っているんだろう。もう五輪やめようよ」
「森さんを知っていて、彼がこんな人物であることを知らない人が日本にいるだろうか。もちろん『トンデモ発言』であることは間違いないが、彼にとって『通常運転』であることも然り。それと知りながら役職に付けている『取り巻き』の責任こそ追及すべし」
「泥舟から逃げる目的で発言したのならなかなかの策士」
「そもそもあんな人が組織委の会長をしている時点で、世界中に日本がダメなことをPRしているようなもの。オリンピック開催の是非は別にして、東京オリンピックがすっかり日本の衰退、醜態を世界に広める場になってしまったな」
矛先は菅義偉首相にも......。
「菅首相は学術会議の人事なんかに介入する前に、森会長に鈴をつけて、二階幹事長をなんとかするのが先だろう。森会長に辞めてもらわないと、五輪はもうだめだよ。学術会議には強気なくせに、長老には何も言えないとは情けない首相だ」
もっとも、今回の森会長の「暴言」は計算づくなのでは、という声も多かった。
「もともと失言ばかりの人だったけど、今回はわざと? この2日間の一連の発言は、どれも炎上上等なものばかり。これで五輪熱は完全に消えました。もう辞めたかったのかな? 泥舟から逃げる目的で発言したのならなかなかの策士」
「開催中止への布石でしょうね。次は開催に消極的な会長に交代して近いうちに中止の発表でしょう」
「いや、五輪組織委会長と言えば、元首相クラスだよ。後任がアベだったら、どうすんだよ。開催する気マンマンだぞ。森氏にとどまってもらって、その都度失言を引き出したほうがいいのでは?」
(福田和郎)