東京五輪反対に自ら火に油を注ぐとは! 森喜朗会長の「差別発言」に海外メディアが呆れ返った(1)

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浅田真央さんへの暴言やエイズ冗談まで取り上げた米紙

   この森発言は、「東京五輪のトップが女性差別発言をした」としてニューヨークタイムズやAFP、ロイター通信、ワシントンポスト、USAトゥデイなど多くの海外メディアに取り上げられた。

   ニューヨークタイムズ電子版(2月3日付)は、「東京五輪トップが会議で女性の発言の制限を示唆」という見出しでこう報じた。

「五輪大会のコスト増や深刻な世論の反対に直面している東京五輪組織委の会長が『女性たちは会議で話し過ぎる』と発言したことで、新たな世論の怒りを買った。SNS上で大批判が展開されているが、SNSのユーザーたちは、彼の発言のみならず、会議で誰も異議を唱えなかったことへの落胆を示した」

   として、ニューヨークタイムズは、「レイシズムとは何か」(ちくま新書)の著者である梁英聖氏の、次のツイートを引用したのだった。

森会長の発言を報じるニューヨークタイムズ電子版(2021年2月3日付)
森会長の発言を報じるニューヨークタイムズ電子版(2021年2月3日付)
「女性差別以外のなにものでもない。即辞任すべき。でも問題は周りが誰も止めなかったこと。一番のニュースはJOC評議会という公的な場で、記者もいる中で発言し、誰も差別を止めなかったことだ」

   また、ワシントンポスト紙(2月3日付)も「東京五輪の会長、女性たちが会議で話し過ぎ、それが『困る』と発言」という見出しを取り、森会長の過去の問題発言の数々を紹介した。

「森氏は、過去にも中傷発言を繰り返してきた。2000年1月に彼は1969年の初めての選挙活動をエイズに例える冗談で振り返っている(編集部注:幹事長としての選挙の応援講演で、『エイズが来ちゃったみたいに思われてね』とジョークを飛ばしたことを指す)。森会長は、2014年に東京五輪組織委会長となった直後に、フィギュアスケートの銀メダリストである浅田真央氏に対して『大事な時には必ず転ぶ』と発言して大バッシングを浴びた」

   などと失言を紹介。五輪組織委トップとしての資質を問題視したのだった。

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