海外では宣言の延長が日常茶飯事だ
そもそも、緊急事態宣言の解除などありうるのだろうか。東京新聞(2月3日付)「宣言延長 世界で相次ぐ」は、欧米やアジアの国々で何度も非常事態宣言が出ては延長を余儀なくされている現状を、こう報告した。
「感染者が250万人を超えたイタリア。昨年1月以降、宣言の延長を重ねてきた。今年も1月13日に発表された宣言が4月末まで続く。劇場や映画館は閉鎖。移動にも制限をかけた。ポルトガルでも宣言延長が繰り返され、今年1月30日に2月14日までの延長が決まり、学校の対面授業が禁止された。タイは昨年3月の発令以降、宣言を継続。今年1月に9回目の延長が決まった」
「変異ウイルスが猛威を振るう英国はで1月、イングランド全域で3度目の都市封鎖を開始。学校の休校が続いている。感染者数、死者数とも世界最悪の米国。バイデン大統領は「愛国的な義務」として、国民にマスク着用を求めるキャンペーンを始め、他人と一定の距離確保を求める大統領令に署名した」
こうしてみると、仮に3月7日に解除に成功しても、安心できる状況ではなさそうだ。
(福田和郎)