今週(2021年2月1日週)は、米国の1月の雇用統計などの経済指標の発表が目白押し。経済指標が低調だった場合、米国の景気回復に不透明感が広がる可能性がある。米国株は調整売りが強まることで、安全逃避的なドル買いが再び進むかもしれない。
米国株は、短期の投機筋「ロビンフッダー」の存在が相場の波乱要因とされる。どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!
東京株式市場 決算発表の本格化で個別株物色の流れ強まる
日経平均株価予想レンジ:2万7000円~2万8400円
2021年1月29日(金)終値 2万7663円39銭
今週の東京株式市場の日経平均株価は、上値の重い展開か。
前週の日経平均株価は、5週ぶり下落となった。IMF(国際通貨基金)が2021年の日本の成長見通しを引き上げたことで上昇する局面も見られたが、米国株の大幅下落を受けて、日経平均株価も下値を模索する動きとなった。
米国株の下げでは、「ロビンフッダー」と呼ばれる短期の投機筋が相場の波乱要因になっているとの指摘が出ている。
今週の日経平均株価は、上値の重い展開となりそうだ。過熱ぎみだった株式相場の上昇が冷やされ、相場上昇に対する警戒感が出始めている。新型コロナウイルス対策で世界の政府による財政出動と、中央銀行による緊急の金融緩和が過剰流動性相場を演出してきたが、ここにきて中国が金融引き締めに転換するのではないかなど、警戒感が出てきている。
加えて、米国株式市場の波乱も相場のかく乱要因になっている。国内では決算発表のシーズンに突入しており、個別株物色の流れが強まりそうだ。