料金が「タダ」でも楽天市場で稼ぐ仕組みか?
今回の楽天モバイルの「0円サプライズ」について、ネットではこんな意見があふれている。
ケータイ・スマホジャーナリストの石川温(つつむ)氏は、こう指摘した。
「NTTドコモ『ahamo』、KDDI『povo』、ソフトバンク『SoftBank on LINE』の月額2980円プランは『楽天モバイル潰し』と言われていたなか、対抗策が注目されていた。楽天モバイルは段階制プランを出してきたわけだが、注目は1GB未満なら無料という点。楽天モバイルには200万人のユーザーがいるとされているが、それらの人は1年間無料で利用できていた。1年間の無料期間が終了すると多くの人が3キャリアのオンライン専用プランに移行する恐れがあったので、彼らを引き止めるには『1GB未満無料』は有効だ。あとは、そうしたユーザーにアクティブに通信を使ってもらいつつ、楽天市場で買い物をしてもらい楽天カードで決済してくれれば楽天としてはアリなのだろう」
ITジャーナリストの篠原修司氏も、楽天市場ビジネスとの関係をこう指摘する。
「楽天モバイルはサービス開始当初に始めた1年間無料キャンペーンがもうすぐ終了する人が出てきます(今年4月7日で終了)。ahamoやpovoなどが発表された結果、これに乗り換えるために無料期間終了後、かなりのユーザーが離れるのではないかとみられていました。1GBまで無料ということであれば、『とりあえず回線は維持する』という人がそれなりに出てきそうです。楽天モバイルを契約していると楽天市場でのポイント還元率も高くなるため、それを目的に無料狙いで新規契約する人もいるでしょう。また、格安SIMからの乗り換えも多そうです。各社の1GBプランが1000円近くするのに対し、楽天は無料。1GBプランが高いという隙を突いたうまいプランです」
楽天モバイルにこうした狙いがあるにせよ、「魅力的な価格だ」と評価する人が多かった。
「ついに3GB以下の低容量帯に楔(くさび)が打ち込まれたな。楽天はまだまだネットワークエリアの整備がお粗末過ぎるが、そこさえ改善できたのならとんでもないダークホース。1GBが未満無料で1~3GBが980円で20GB未満なら1980円とは恐れ入る。(格安スマホの)日本通信に並ぶような価格が出てくるとは思わなかった。これで3大キャリアもさらなる後出しで追随してくれるのであれば万々歳だが。いずれにせよ、楽天には基地局の整備を全力で頑張ってもらいたい」
「元から、Lineと電話くらいしか使わないうえに、コロナ禍で外出する機会も減少し、ほぼWiFi使用なので、1GB未満無料は魅力的! 以前から、2GB程で十分だったから、楽天プランには心惹かれるが、後はカバーエリア次第だね」
「最近はテレワークで外出しないから月3GB以内で収まる事もありそう。価格的には凄く魅力的です」
「料金プラン的には最強。消費者が最も望んでいたシンプルなプラン。ドコモ、au、ソフトバンクは、わかっていながらニーズを無視し続け、逆に複雑怪奇にしてお年寄りをサギって稼いでいたわけだし。通信品質さえよければ、さらなる価格競争に進める。ホント、やっとこのプランが出たか...って感じ」
「ツールとしてしかケイタイを使わない(動画閲覧や外でゲーム等しない)人にとってはこれ以上ないほど魅力的なプラン。非常にわかりやすいシステムだし、手放しで拍手したい。ネイティブ5G時代になって回線の使い方や生活スタイルが抜本的に変わるまでは1~3GBで十分だ。仮に時代が変わっても無制限2980円なわけだし、文句の付けどころがない」