見た目が悪いと読まれない
たとえば、国語辞典のコピーを渡されて「読んでおいてください」といわれても、なかなかすらすらとは読めない。それと同じように「黒すぎる文章」に向かっては注意して読む気にならず、まして、毎日メールの洪水のような状態のなかにいるビジネスパーソンなら、斜め読みするのが精一杯。そして「『黒すぎる文章』を斜め読みすると、大切な情報を読み飛ばしてしまったり、聞かれた質問に返信し忘れたりする可能性も出てくる」のだ。
「『あんなにきちんと書いたのに、なんで部下は読んでないんだろう』と悩んでいる方は、おそらく『きちんと書きすぎ』なのです」
著者はこう指摘し、「読みにくい黒いメール」と、それを「読みやすい白いメール」に翻訳したものを対照して掲載。白いメールでは、必要に応じて箇条書きを使うなど、ひと目で違いがわかる。
本書では、こうした実例を豊富に盛り込まれているほか、リーダーとしての文章力や語彙力をアップするための方法なども紹介。文章の構成の方法や語彙を増やすことについては、書くことに以外のコミュニケーションにも使えそうだ。
「テレワークで人を動かすリーダーのメール術」
吉田幸弘著
秀和システム
1400円(税別)