家族でのおでかけ、ドライブデートなど、生活を便利にしてくれる自動車。コロナ禍に見舞われている昨今、通勤での自動車需要は高まっており、自動車メーカー各社から発売される新型モデルに期待が高まるところだ。
では、どのメーカーが人気なのか? 「VOICE NOTE MAGAZINE」の調査をもとに、ランキングを見ていこう。
トップ3は日本の産業界を支えてきた歴史的メーカー
調査によると、1位がトヨタ自動車(537票)、2位が本田技研工業(200票)、3位が日産自動車(129票)=下表参照。いずれも日本を支える大手メーカーがトップ3となった。
1位に輝いたのは、愛知県豊田市に本社を置く、「世界のトヨタ」だ。日本のみならず、世界でも高い評価を受け、現在も成長を続けている。
ユーザーからは、
「車種が多くスタイルが良い。また、時代を先取りした技術開発に優れ、社長の描く将来像に共鳴できるから」
「一番大きい会社だから商品に信頼感があって品質が良いから」
「ずっと乗っているし、客の立場を尊重して対応してくれている」
「日本の企業を大事にしたい。また、技術的にも最高の車だと感じているし、開発力もトップだ」
といった賞賛の声が上がっている。
また車種別でも、卵型の丸みを帯びた車体のミニバン「エスティマ」には「流線型のフォルムを横から見たときのカッコよさ」、大型LLクラスのミニバンで最上級の「アルファード」には「燃費が良く外観もかっこいいそして使いやすい」といった声が。さらに、世界初の量産ハイブリッドカーとして根強い人気を誇る「プリウス」は「外観、内装デザインがよくハイブリット車で燃費がいい」と、高く評価する声が上がっている。
2位には、本田技研工業。トップのトヨタにはダブルスコア以上の差をつけられたものの、F1車種にもエンジンを供給するなど、技術力には定評がある。
ユーザーからは、
「先進技術とアイディアを融合させた車がある」
「性能と価格のバランスが良い」
「F1にもエンジンを供給している技術力が凄いと思います」
と、高評価を受けている。
車種別にみると、ハイブリッドカーの「フィット」には「コンパクトで燃費が良い」との声が。また、ミニバンタイプの「ステップワゴン」は「空間が広くてファミリーカーとして使いやすい」、「CR-X」には「初めて買ったスポーツタイプのクルマ。軽量でキビキビ走る」との声があった。
軽自動車も上位、一方で苦戦する外国車
3位は日産自動車。ブランド展開は日本にとどまらず、海外でも、高級車ブランド「インフィニティ」や新興国向け低価格ブランド「ダッドソン」などを展開している。
「他のメーカーに比べ、走行性がいいと思う」
「サービスがよく、親切丁寧で安心できる」
「技術面がしっかりしている」
といった声が寄せられている。
高級スポーツカーの「GT-R」には、「何年にもわたって続くかっこといいデザインのクルマ」との声が。また、ファミリーカーの「マーチ」には「コンパクトで運転しやすいし、デザインがカジュアルでかわいい」、ミニバンの「セレナ」は「大人数が乗れて、家族で楽しめる」と、ニーズに合わせた車種の幅広さも人気の理由となった。
4位のスズキ(78票)、5位のダイハツ工業(59票)と軽自動車メーカーがランクインした。低燃費に加え、狭い日本の道路事情に適していることが評価につながったと考えられる。
逆に、票が伸び悩んだのが、外国車だ。いずれもドイツ車で、8位がメルセデス・ベンツ(28票)、9位のBMW(22票)、10位がフォルクスワーゲン(18票)となっている。
また、GM(ゼネラルモーターズ)やフォードといった米国車、ボルボやSAABといったスウエーデン車もベスト10外となっている。
なお、調査はボイスノート会員1276人が対象。「最も好きな自動車メーカー(自動車製造会社)」を1社、自由に記述してもらった。期間は2021年1月20日、21日。