今回はNさんです。最近は支出を抑えてもっぱら第3のビールで、きょうは久しぶりのビールだそうですね。Nさんのように「コロナ禍で給料が減った」「来年のボーナスが出ないことになった」と、そんな声を聞くことが増えてきました。
「じゃあ、副業でも転職でもしたらいいんじゃないの!」
そんな声が上がるかもしれませんが、実際にはまだ副業禁止だったり、子供の教育費がまだかかったりと、すぐに転職するのは難しいという方もいらっしゃるでしょう。今回は収入を増やさずにお金を貯める方法を知りたい! そんなお話のようです。
予定な出費を見つけるために習慣の見直し
「お小遣いは少ないし、お金を使った気もしないのに、なぜかお金が残らない、お金が貯まらない」
Nさんのようなお話は、よく耳にしますよね。でも、お金が貯まる方法は簡単です。理屈のうえでは、「収入>支出」にすればいいだけなのですから。
「そんなことは誰でも知っているよ」 「給与が増えないんだから、無理だよ」
という言葉が聞こえてきそうですが、Nさんは毎月の「お金の出口」がいくつありますか?
「支払いということですよね。現金、クレジットカード、銀行引き落とし、かな」(Nさん)
まずは、毎月の支出を把握することです。お小遣いの金額だけを見ると少ないと感じるかもしれませんが、お金を使った気分ではないのにお金が貯まらないということは、目に見えない出費が隠れている可能性があります。
たとえば小遣い以外にも、クレジットカードで買い物をしていたり、家族カードでの買い物があったり、把握できていない支払いが隠れているかもしれません。
銀行口座やクレジットカード情報を登録するだけで、預金残高や支出を把握できるアプリや、レシートを登録することで支出を把握できるアプリがあります。登録する手間はかかりますが、お金の出入りを可視化できますし、ポイントが貯まるサービスもあるのでオトクですよ。
がむしゃらに節約することはない
次に余計な出費を見つけましょう。意外と不要なサービスにお金を払い続けていることがあります。毎月サブスクリプションで払い続けている英語学習のアプリ、留守番電話サービスなど、携帯電話の料金明細をじっくり見てみると、使っていないけど払い続けているサービスはありませんか?
地味な作業ですが、見直してみましょう。
また、1回あたり数百円の出費も、チリも積もれば山となります。「なんとなくコンビニに行って、おいしそうなので思わず買ってしまった」。こんな経験もあろうかと思います。「なんとなく」という、この習慣を見直しましょう。
たとえば、「今年はコンビニに行かない」と決めてしまうのもいいでしょう。また、ちょっと小腹が空いたときのファーストフードや、コロナ禍で減っていると思いますがお酒のあとのラーメン......。これはメタボの原因にもなりますし(笑)、辞めておきましょう。外出機会が減った今年こそ、「なんとなく」の習慣を改めるいいチャンスだと思います。
お金を貯めるといっても、必ずしもがむしゃらに節約することはありません。生活の中に満足感を得ることも大切だと思います。お金を使ったという満足感がないのに、なぜかお金が減っているのは悲しいですよね。せっかく同じお金を使うのならば、満足感が得られる使い方にしたいものです。
ダラダラと惰性でお菓子を食べるよりも、食べたい時においしいと思いながら、少し高級なお菓子を食べたほうが満足度も上がります。たとえば、毎日100円のお菓子を30日、たまに高級なお菓子500円を6回、同じ3000円でもまったく満足度が変わるはずです。
Nさんも毎日第3のビールを飲むより、週末にご褒美としてビールを飲んだほうが満足度も上がりませんか? 健康のためにも一石二鳥ですよ。
2020年末から21年初めにかけて、
「あの時、ビットコイン買っておけばよかった」
「株価は(2020年)3月が底だったな...」
「上がるとは思っていたけどお金がなくて買えなかった」
悔しい思いを抱えた方が少なからずいらっしゃるかと思います。ただ、チャンスをつかむには、やはりお金の備えが必要です。そんなチャンスをつかむためにも、貯蓄と同時にお金の勉強もしておきましょう。(ひろ子ママ)