東京外国為替市場 コロナ対策でドル買い進む
ドル・円予想レンジ:1ドル=103円00銭~105円00銭
2021年1月22日(金)終値 103円77銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、もみ合いとなりそうだ。
前週のドル円相場は、ドルの上値が重い展開だった。ドルは一時1ドル=104円台に上昇する局面もあったが、米国での新型コロナウイルスの感染拡大や、米国のイエレン次期財務長官が財政支出に前向きな姿勢を示したことで、米国の低金利政策の長期化に対する見方が強まったことで、ドルの上値は重かった。
今週のドル円相場は、もみ合いとなりそうだ。米国での新型コロナウイルスの感染拡大と米国の低金利政策の長期化がドルの上値を抑えている。ただ、新型コロナウイルスをめぐっては、感染拡大の動向やワクチン接種の拡大、バイデン新政権による対策の実施などがドル買い材料になる可能性があり、動向には注意が必要だ。
経済指標は、国内では27日に11月の景気動向指数、29日に日本銀行の金融政策決定会合の主な意見(1月20~21日開催分)、12月の失業率と有効求人倍率、12月の鉱工業生産などが予定されている。
海外では、26日に米FOMC(米連邦公開市場委員会:27日まで)、米国の1月消費者信頼感指数、27日にパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長会見、米国の12月耐久財受注、28日に米国の10~12月期GDP(国内総生産)速報値、米国の12月新築住宅販売、29日に米国の12月の個人支出と個人所得などが予定されている。
(鷲尾香一)