具体的に「意識できる」ようにする
広告では文字どおり、色の効果を使うことができます。たとえば、新商品を打ち出す時に、「金運グッズは黄色の●●で」というキャッチコピーと共に、広告の色も黄色を基調とする広告を出します。すると、金運が気になる人は、「黄色の●●」というグッズを意識してくれるようになります。
お客様は、自分のニーズにあった商品だと認識した途端に、気になってきます。カラーバス効果で、自社の商品を見つけてもらう確率が高まるのです。
色の現場でもそうです。わたしはスタイリストとしてお客様に似合う色をお伝えすることがあります。派手な色をお伝えすると、だいたいのお客様には「えー!こんな色のニット売ってる?」と、ビックリされてしまいます。
ですが、次にお会いした時に聞いてみると「あのあと買い物に行ったら、オススメされた色のニットを見つけました! 最近よく見かけるんです!」と言われるんです。これはスタイリストの中では、あるあるの話です。
そして、カラーバス効果はビジネスだけでなく、自分の今年の目標設定にも使えるんです。たとえば、今年は「体脂肪率●●%になる」と決めたら、日々それを具体的に意識できるようにしておきます。見えるところに貼っておいたり、スマホにリマインドがくるようにしたり、意識できる回数を増やすほど、達成する確率は高まります。
このようにカラーバス効果とは、情報収集のきっかけとなります。そして、今年の目標を叶えるためにも使える技術です。ぜひ、ビジネスでも日常でも、カラーバス効果をうまく活用してみてくださいね。(入澤有希子)