ぼくは2017年4月からビットコインに投資をしている。投資をしていると言っても頻繁にチャートを見ながら売買を繰り返しているわけではなく長期投資と位置づけ、現物のビットコインを買って持っているだけだ。最近はあまりにも大きな上昇があったので一部売却はしたものの、まだまだ上目線だ。
そんなぼくが見ているビットコインの10年チャートには学びがいっぱいだ。投資をする際の予備知識として頭の片隅においてほしいと思う。
半減期ごとに繰り返される上昇と下落サイクル
ビットコインを語るうえで半減期という仕組みがあるのを忘れてはならない。ぼくはこの仕組みこそがビットコイン上昇の最大の要因だと考えている。
半減期を迎えることにより、マイナー(採掘者)がマイニング(採掘作業=取引データの承認作業)報酬として得られていたビットコインの枚数が半減期以前と比べて半分になる。マイニング報酬はマイナーにとって非常に重要なインセンティブであり、得られるビットコインの枚数と比べて価格が釣り合っていなければ、その取引の承認作業自体に発生するコストを回収できなくなる。このことが一般的に発行済みのビットコインの価格に影響すると言われている。
ここで過去3回の半減期とビットコインの価格を見てみよう。
半減期が終わると上昇相場がきて、その後下落相場、さらには底からの上昇相場という上げ・下げ・上げ相場が半減期から次の半減期までの4年間の中で繰り返されている。
そして、この記事を書いている2021年1月14日現在も、20年5月にあった3回目の半減期からの上昇相場が継続している。このまま上昇相場がどこまで続くか興味深いところだ。
ビットコイン暴落時に割っていないライン
ビットコインの暴落について別の角度から見ていく。多くの人が記憶に新しいのは2017年末から18年末にかけての仮想通貨のバブル崩壊といわれた暴落だろう。この時もビットコインは終わったかに思えたが10年チャートでみると規則性があることがわかる。
上のチャートはビットコイン10年チャートを2か月足で表示したもの。これをみると2011年から最高値を更新した後に暴落がきて、回復したことでU字型の値動きをしたことがわかる。
このU字型がチャート上に3個出現しているが左から数えて2個目、3個目ともに前回の最高値を基準とした割らないラインには触れていないことがわかる。この規則性が今後も続くのであれば2017年に記録した高値2万ドルのラインは割らないということになる。
上昇相場での暴落は平均35%
ビットコインは上昇サイクルの中でも、たまにというか、わりと頻繁に暴落が起きる。どれぐらいの規模感なのかも知っておきたいところだ。2015年から2017年末までの上昇相場における暴落を「見える化」してみた。
これをみると3年間の間に7回もの暴落を記録していることがわかる。平均すると35%だ。2021年1月14日時点でも4万2000ドルから3万ドルまで暴落した後ではあるが暴落率でみると29%だ。先ほど紹介した上昇相場での暴落のデータと見比べても納得の暴落率ではないだろうか。
最後に。ぼくは2017年以降ビットコインについてブログやツイッターでの発信を続けているがあきらかに2020年後半から反響が大きくなっている。つまりは国内の個人投資家がビットコイン市場に戻ってきている、もしくは新規参入していることが想像できる。
発信している立場としてはうれしいが、前のめりになりすぎて足元をすくわれる投資家が大勢でないことを祈りたい。そういう意味でも、いま一度ビットコインに投資する際は長期的な視点をもって望みたいところだ。(あっきん)
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