「東京五輪中止」米紙報道がとどめに! 自民党幹部も見放した菅政権崩壊のカウントダウン(1)

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医師・看護師より先に選手がPCRを受けられる理不尽さ

最近、「難しくなった」と弱音をもらしている森喜朗組織委会長(組織委公式サイトより)
最近、「難しくなった」と弱音をもらしている森喜朗組織委会長(組織委公式サイトより)

   米の経済情報総合ニュース「ブルームバーグ」(1月13日付)「東京五輪開催に再び暗雲、医療専門家の意見分かれる―コロナ拡大で」も問題視するのは、ワクチンの供給の大幅な遅れだ。同サイトは日本国内の医療専門家たちから詳しく話を聞いた。

   けいゆう病院(横浜市)の菅谷憲夫医師は、ブルームバーグの取材に、

「無理して五輪を開催する時ではない。(五輪のために)スポーツ選手や大会関係者が連日PCR検査を受けているが、医師や看護師は入院患者に接しているのに検査が受けられない。『日本国民を守ること』が優先されるべきだ」

との見解を示した。

   そして、ブルームバーグは「東京五輪開催が不確実な理由」として、さらに次の3つを挙げたのだった。

   第1に、ワクチン接種を実施し始めた国があるにも関わらず、依然として猛威をふるうパンデミック(世界的流行)が続いていること。

   第2に、日本政府が1月に大都市圏で緊急事態宣言を出しているが、日本で依然として感染が高く推移していること。

   そして最後の理由として、パンデミックの最中に世界的なイベントを開催することが壊滅的なコロナ拡大をもたらす危険があることを日本の多くの人が心配して、国民の支持を失っていることだ。

   こうした米メディアの報道に刺激され、スポーツ各紙も「東京五輪中止の危機」を報じ始めた。東京五輪開催によって、部数拡大や広告費増大を望めるスポーツ紙としては異例の対応だ。

(福田和郎)

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