東京外国為替市場 米長期金利の上昇はひと段落
ドル・円予想レンジ:1ドル=1ドル=103円00銭~105円00銭
2021年1月15日(金)終値 103円87銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルの上値が重い展開か。
前週のドル円相場は、ドルの上値が重い展開だった。米国の追加経済対策がドルの下支えとなっているものの、4日にFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長の「緩和政策の出口議論は時期尚早」との発言や新型コロナウイルスの感染拡大で、米国の長期金利の上昇が一服したことで、ドルの上値が重くなった。
今週のドル円相場は、引き続きドルの上値が重い展開となりそうだ。20日に行われる米国の大統領就任式でバイデン大統領が誕生する。バイデン政権による経済対策、財政出動による国債増発は米国の長期金利の上昇要因となり、ドルの支援材料となるものの、引き続き新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感は強く、ドルの上値は重そうだ。
経済指標は、国内では18日に11月の鉱工業生産(確報)、20日に日本銀行の金融政策決定会合(21日まで)、21日に日銀の黒田東彦総裁会見、12月の貿易収支、22日に12月の全国消費者物価指数などが予定されている。
海外では、18日に中国の10~12月期 GDP(国内総生産)、中国の12月の鉱工業生産と小売売上高、20日に米大統領選就任式、21日にECB(欧州中央銀行)定例理事会、米国の12月住宅着工件数、22日に米国の12月の中古住宅販売などが予定されている。
(鷲尾香一)