「『詐欺』発言なんて冗談と割り切って受け流しては」
――それはどういうことですか。
川上さん「もし投稿者さんに対する同僚たちからの風当たりが想像以上にきつかった場合、他の同僚から本気の感情を直接ぶつけられるより、同期の立場から冗談めかして伝えたほうが、幾分か衝撃が和らげられると考えての発言だった可能性もあると思います。また夫としても、そのような場でムキになって反論してしまえば、夫婦そろって余計に反感を買ってしまうと考えた可能性もゼロではありません。
真意を確かめたいのなら、投稿者さんが直接話すことがよいと思います。特に夫に対しては、あの場でかばってくれなかったことに不満を感じていることをきちんと伝えたうえで、夫の言い分を聞き、わだかまりを解いておいたほうがよいでしょう。そして今度は夫を通じて『詐欺』発言をした同期社員の真意を確認してもらうこともできるかと思います」
――なるほど。投稿者は今後、仕事を続けるうえでどうしたらよいと思いますか。同期との付き合い方も含めて、川上さんならどうアドバイスしますか。
川上さん「もし育休取得がしづらい職場環境や雰囲気があるのであれば、その風当たりの強さがどの程度かにもよってきます。職場復帰しづらいほど感情的反発を受けてしまうようなら、転職も視野に入れたほうがよいかと思います。しかし、そこまでではないのなら、『詐欺』発言などは冗談の範囲と割り切って受け流すことも一つの方法です。
ただ、相当ストレスが溜まってしまうと思われますので、夫を筆頭にグチを聞いてくれる相手を見つけておくなど、感情の捌け口も作っておかないと投稿者さんのメンタルが心配です。また、投稿者さんや夫が管理職として職場体制を構築する側になった暁には、育休取得しづらい風土を改めることにぜひ取り組んでいただきたいと思います」
(福田和郎)