年始早々から電力不足はわかっていた? 冬の節電要請の背後で起こっていること【馬医金満のマネー通信】

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   みなさん、馬医金満です。

   2021年もどうぞよろしくお願いいたします。

   さて、この冬、日本は電力不足に悩まされています。現在、かなり電力が不足しています。1月10日、電気事業連合会(電事連)が電力需給のひっ迫を受け、ホームページを通じて節電への協力を呼び掛けました。「寒波の中での暖房などの利用は継続しながら、その他の電気機器の使用を控えるなど、電気の効率的な使用にご協力をお願いしたい」と訴えました。

   しかし、電力不足の予兆は年始早々からあったようです。

  • 火力発電に必要な液化天然ガスが枯渇している……(写真はイメージ)
    火力発電に必要な液化天然ガスが枯渇している……(写真はイメージ)
  • 火力発電に必要な液化天然ガスが枯渇している……(写真はイメージ)

再生可能エネルギーの発電量が低下している

   具体的には、日本卸電力取引所(JEPX)で取引されるスポット価格が、2020年12月26日から年始にかけて、史上最高値を連日更新するような急騰が続いています。スポット価格とは、翌日に発電または販売する電気を前日までに入札し、売買を成立させるものです。

   電事連が節電を要請した1月10日時点も、スポット価格は140円/Kwhの高値でした。価格はさらに高騰し、14日も150円/kwhを超える場面もある、高値圏で推移しています。

   こうした背景には、強い寒波の襲来で全国的な寒さで暖房需要が大きく増していることがあります。コロナ禍で換気に注意しながらの暖房ですから、暖を取ろうとすると、エアコンの温度をより高めてしまうことも関係あるように思います。リモートワークの普及などにより、ふだんよりも多くの電力を消費していることもあるでしょう。

   一方で、原子力発電所の多くが停止していること。また、冬季の再生可能エネルギーの発電量が低いことなどから、市場への供給が買い手の需要を下回っている可能性があるといわれています。

   実際に、大雪などの悪天候によって太陽光発電などの発電量が低下する日もあるようです。1月8日には、西日本を中心に全国7エリアで電力の最大需要が10年に1度程度とされる規模を上回りました。

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