「尾身氏のほうがよっぽど総理に見えた」菅首相のお粗末すぎる「緊急事態宣言」会見(2)

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目がうつろ、ろれつが回らない記者会見に失望の声

「模範生」だった大阪府の吉村洋文知事
「模範生」だった大阪府の吉村洋文知事

   ネットでの意見はどうか――。

   ヤフーニュース「みんなの意見」で「緊急事態宣言の対象が11都府県に拡大、どう思いますか?」と緊急アンケートをしたところ、1月14日16時現在、10万2196票で「さらに対象を拡大するべきだ」(82.3%)、「これ以上対象を拡大する必要はない」(10.7%)、「11都府県が妥当だ」(5.6%)、「わからない」(1.4%)だった。

   ネット上では、今回の緊急事態宣言の7府県追加をめぐる菅政権の対応について、こんな意見があふれている。まず、記者会見に失望した人が多かった。

「昨日の会見を見て、もう一日も早く退陣していただきたいと思った。目が死んでいる、呂律が回っていない。下ばかり見ている。一たん言ったことを頭が整理できず、まったく同じ事をもう一度言う。尾身茂さんは何も見ず力強く伝えたい事を言っていて、どっちが総理大臣なのかって感じでしたね。尾身さんが政府に対する苦言を言っている時の菅さんは、なんて情けない顔をしていたか。これで何かを引っ張っていけるような状況ではないことを露呈してしまった。昨日の会見は、完全に逆効果だったね」
「個人的には健康不安まで感じてしまった。高齢のバイデン氏のほうがよほど覇気はある。目も虚ろ。話し方がロボット。菅氏に求められていたのは、理路整然として落ち着いた首相ではない(それですらないが)。泥臭く、言葉巧みではなくとも、国民のために汗を流し、同じ苦痛を味わい、熱意で取り組み、言葉に魂を込めて呼びかける姿だった。まったくの真逆で失望しかない」
「いつも思うのだ、事前通告されているのか記者が質問している時は懸命に回答文書を読んでいるし、普通は質問者が着席してから回答するのにすぐに回答書を読み始める。昨日は産経新聞記者が短い会見の場で北朝鮮問題を質問したのには呆れたが、これも原稿を見ながら話していた。最後にフリーの記者が突っ込んだ時に、山田真貴子内閣広報官をすがるように見た菅さんの態度は笑えた」
「個人的には大晦日の1000人超えに驚いたというのが、一番ショックだった。毎日みていれば大晦日の1000人超えは、完全に想定内と誰もが思っていたはずなのに。首相の周りはどんな専門家がいるのかと不思議になる。ちょっと怖いぐらいの数字を言ってくれる8割先生の西浦博京大教授をそばに置いたほうが良い。きっと総理の耳に優しいことを言う専門家しか周りにいないのだと思う」

   また、今回の緊急事態宣言についても、こんな疑問の声が。

「本人にもコロナ収束の戦略なんて見えてなさそうなので、期待できません。あるのは、なぜかコロナが収まったなかでオリンピックを開いている、そんな都合の良い妄想だけ。それを叶えるためのアプローチを考えないままにそこだけ見ているから、人の動きを止めるような政策はすべて悪に見えて、必要な手さえ打てない。当然人の意見にも耳を貸さない」
「菅首相のGoToトラベル、緊急事態制限、外国人入国等コロナ対策すべてにおいて後手後手の対応で感染者・死亡者が日増しに増加の一途。国民の命と生活を守ると度々言っていたのが空々しく聞こえる。二階幹事長に何事もお伺いを立て承諾を得ないと実行できない。国民の命より全国旅行業協会会長の利権を優先するのか。早期対応していれば、亡くなることはなかった人々がいる。責任を取って二階幹事長と一緒に辞任してほしい」

(福田和郎)

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