東京外国為替市場 米民主党政権の誕生、ドル支援の材料に
ドル・円予想レンジ:1ドル=1ドル=102円50銭~105円00銭
2021年1月8日(金)終値 103円93銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、上値の重い展開か。
前週のドル円相場は、強含みで推移した。前週半ばに1ドル=102円台だったドルは、米国での上下両院で民主党が多数を占めることが決まり、民主党のバイデン次期大統領による追加経済対策、大規模な財政支出への期待が高まりから、ドル買いが優勢となり、1ドル=104円台に上昇した。
今週のドル円相場は、ドルの上値が重い展開になると見られる。米国の民主党政権の誕生はドルの支援材料になりそうだが、新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることで、金融緩和策の長期化、追加の緊急緩和観測がドルの上値を重くしている。
新型コロナウイルスの感染拡大による米国の景気減速、世界経済への影響に対する懸念も強い。
経済指標は、国内では12日に11月の国際収支、13日に12月の工作機械受注、14日に11月の機械受注、また日本銀行で1月の地域経済報告と支店長会議などが予定されている。
海外では、13日に米国の12月の財政収支と消費者物価指数、14日に中国の12月貿易収支、15日に米国の12月の小売売上高と生産者物価指数、鉱工業生産などが予定されている。
(鷲尾香一)