きょうは50代のNさんです。
「ここ数年、電車の中でキレている人を見かけたり、周りにもカリカリしたりする人が増えたような気がします。年齢のせいか(笑)、私自身も怒りっぽくなっているな、と感じています。『笑う門には福来たる』ということわざのように、今年こそは怒りの感情をなんとかしたいと思っているこの年初めです」
怒りを抑えることはできる
Nさんが感じているように、この不確実でストレスが多い社会の中で、キレる人が増加しているといわれています。ネットでも「炎上」ネタを見かけたりもしますよね。
感情は吐き出したほうがいいと言われますが、「怒り」の感情は発散することが決して良いとはされていません。むしろ、マイナスに働いていることが多いはずです。Nさんは「怒り」を外に出した時の周りの反応はいかがですか?
「周りの雰囲気も悪くなりますし、逆にストレスが溜まることもあります。いいことはありませんね」(Nさん)
最近、怒りをコントロールする「アンガーマネジメント」が注目されています。怒りを発散するのではなく、コントロールしようってことですね。「つらい時こそ、泣きたい時こそ笑おう」と、誰かに言われたことがあると思いますが、そのとおりだと思います。自分で感情をコントロールすることだってできるのです。
私も以前に心理学、コーチングのセミナーに参加して「落ち込んでいる時、疲れた時にカラダを動かす、ジャンプしてみる」ということをやったことがあります。笑ったり、動いたりすることから、自分の感情をコントロールすることはオススメです。
怒りの原因を考えてみよう!
怒りをコントロールするとともに大事なのが、怒りの原因を知ることです。怒りには、いろんな種類があるので、原因を知っておくとコントロールしやすくなります。
・自分の価値観とズレていること
人は「~するべき」「~すべきでない」という価値観を、それぞれ持っています。自分の当たり前は人の当たり前ではないので、怒るのではなく「?してくれると助かります」など直接伝えてみてはいかがでしょう。
・自分は悪くない、他人のせいにしていること
たとえば、隣の部署のミスのせいなのに怒られた時に感じる怒りです。自分は悪くない、他人のせいだと他責思考になります。他人のことは変えることができないので、自分は何ができるかと自分の中で対処法を考えましょう。
・人の怒りが伝わってきていること
感情は伝染するといわれています。怒りも伝染します。怒っている人が側にいる時はなるべく近づかないようにしましょう。
・勝手に思い込んでいること
「周りと比べて自分は損ばかり」そんなふうに感じることからの怒りです。実際は、他人はそうは思っておらず、自分の勝手な思い込みである場合も多いので、自分の考え方のクセをまずは知りましょう。同じ思い込みが原因となって怒りに繋がっていることもあります。
・自分の思いどおりにいかないこと
「電車が遅れて遅刻してしまった」などと、自分がコントロールできない出来事に対して、ついイライラ。怒っていても仕方がありません。そこからの最善の方法を見つけることが優先です。
Nさんが最近感じた怒りはどれでしたか? 自分の怒りの原因を考えている段階で怒りも収まるかもしれません。また相手が怒っている際も、相手の怒りの原因を想像してみることで怒りに怒りで返すことが減ると思います。怒りを感じたら、まずひと呼吸置いて、怒りのコントロールをぜひ実践してみてください。
今年は笑顔で過ごしましょう!(ひろ子ママ)