「親指を描きたいなら、親指を描こうとしてはいけません。親指を描くなら、親指のまわりの空間を描きなさい」(ベティ・エドワーズ)という有名な言葉があります。
勉強法も、同じことが言えます。「いきなり正しい勉強法を知ろうとしてはいけません。正しい勉強法を知りたいのであれば、「やってはいけない勉強法」をやらないようにしなさい。
「ビジュアル完全版 やってはいけない勉強法」(石井貴士著)きずな出版
アロマを焚いた空間で暗記する
多くの人は勉強法に詳しくなるほど、「勉強法は人それぞれだ。これだけが正しいという勉法なんて存在しないんだ」という、もっともらしい結論を導き出してしまいます。違います。勉強法には正解があります。正しい勉強法をすれば革命的に成績が上がります。
「五感をフルに使うために、アロマオイルを焚きましょう」。著者の石井さ貴士んはアロマオイルの効能について、次のように解説します。
「英単語のときはグレープフルーツ、日本史のときはレモングラスなど、教科によって香りを変えるのがオススメです。試験直前にグレープフルーツの香りをかげば、英単語の記憶と結びついて、思い出すこともできるようになるからです。香りを記憶と結びつけるためにも、アロマオイルを焚くのは効果的です」
さらに、
「五感を刺激することが大切です。暗記をすることも、アロマオイルがあるだけでテンションが上がります。アロマオイルを焚いた部屋で、リュックサックを背負って、歩き回りながら音読をすることで、五感をフルに使いながら暗記をすることができるのです」
と説明します。
じつは、筆者もアロマオイルの愛用者です。アロマオイルは国によって使い方も異なります。日本では薬として使用することは禁じられていますが、症状の緩和ケアとしてアロマオイルが取り入れられているなど、リラクゼーションだけでなく幅広い分野で活用されています。アロマオイルは、健康面に有用性をもたらすのです。
好きな香りのアロマで気持ちを楽に......
とくに、年明けは環境が変わりやすい時期です。程度の差はありますが、生活に対応するために張り詰めていた緊張が一気にほぐれると疲れが出てしまうこともあります。気持ちが落ち込んでスッキリしなかったり、寝不足だったりする場合には、アロマオイルを活用しましょう。アロマオイルの香りが心を癒やして元気を与えます。
デスクワークが中心であれば、アロマオイルを含ませたハンカチをそばに置くだけで効果を実感できるでしょう。ポケットにしのばせても大丈夫。好きな香りのアロマオイルを使うだけで気持ちが楽になるはずです。
5000年以上も昔から、香りは医療や宗教、身だしなみなど、日常生活のさまざまな場面で使用されていました。香りは、その成分が心を癒して元気を与えてくれます。
気持ちを落ち着かせたいときは、ラベンダー、ローズウッド、カモミール・ローマンがオススメです。明るく前向きな気持ちになりたいときは、グレープフルーツ、オレンジ・スィート。活動的で元気になりたいときには、ジュニパー、ローズマリー、ローレルなど。この時期の不調を、アロマオイルで上手に乗り切りましょう。
なお、ここで紹介したアロマオイルは、初めての人でも扱いやすいものです。自宅で手軽にできるストレス解消法をお試しください。
本書は累計20万人の学び方を変えた「やってはいけない勉強法」シリーズ4作品を1冊に集約!したものです。さまざまな勉強法を、ぜひお試しください。(尾藤克之)