「東京が『五輪変異ウイルス』の発生元になるよ」
こんなありさまだから、ネット上では、今回の緊急事態宣言の再発令によって、「東京五輪はもうアウト」という声が圧倒的多い。ヤフーニュース「みんなの意見」の緊急アンケート「東京五輪・パラ、2021年夏に開催すると思う?」によると、1月7日15時現在で、1万8750人が投票し、「中止になる」が88.5%、「再び延期になる」が5.7%、「開催する」が5.2%、「わからない」が0.7%となった。94%が今夏の開催に反対しているわけだ。
ネット上ではこんな声があふれている。
「どう考えてもオリンピックなんて不可能です。変異種によりもはや中止の議論すら必要ないぐらい中止一択です。日本政府としてはきっぱりと諦めたうえでIOCに中止を打診すべきです。何より国民の命が大事です!」
「現状の変異種も含めた感染者増加と、ワクチン開発&接種進捗予測から見れば、世界各国が足並みを揃えて参加するのは、常識的に考えても無理。先進国ですらまだワクチン接種がほとんど始まっていないのに、アフリカや東欧などは夏からと言われている。いったい参加予定国のどれくらいが実際参加できるのか? 残念ですが、中止しか選択肢は無いと思います」
こんな心配をする人もいた。
「もし開催して、海外から人があつまり、東京都が巨大なクラスターになったらどうするのですか。日本が新しい『オリンピック変異ウイルス』の発生元になってしまいそうです。世界中にそのウイルスを撒き散らしたと批判を受ける結果になるのでは?」
「たとえが悪いが、いまは第三次世界大戦中なのですよ。対コロナウイルスとの。戦時中なので、スポーツの祭典が中止になるのは当たり前のこと。参加選手、選手団、各国民の安全を優先して、このウイルスとの戦いが終わるまで、オリンピックは中止して欲しい」
また、仮に開いても惨憺たる大会になるだろうという意見が多かった。
「世界各国が、感染爆発で予選すらままならない状況では、競技そのものが成り立たない。大会出場を取りやめる国も出てくるし、仮に無理やり開催したとしても、選手の数もパフォーマンスもボロボロの、世界一を決める大会とは名ばかりの五輪になる。そんな大会のメダルにどれだけ価値が出るのか。また、選手も4年間頑張ってきた努力を発揮し甲斐のある大会になるのか」
「軽症でも呼吸困難などの後遺症が出る可能性があると言われている中、これを最後に引退考えている選手以外、感染のリスクを負ってまでオリンピックにこだわる選手がどれだけいるだろうか?パラリンピックの選手はリスクが高いといわれる。観客だけでなく選手の生命のことも考えるべきだ」
「今は4年間練習してきた選手より、重症患者や医療従事者へのたくさんの支援だと思う。人が生きるか死ぬかの状況なのに、大運動会をやっている場合ではない」