2021年は超円高局面も! マネックス証券の吉田恒氏「1ドル=100円割れ」を予測

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注目は豪ドル

   マネックス証券の吉田氏は、この米ドル安の波の中で注目なのが、豪ドルだという。コロナショックでは大幅安となった豪ドルだが、その後は対ドルで30%も上昇している。対円では、一時59円とリーマン・ショック以来となる歴史的安値まで下落したが、12月31日時点で1豪ドル=79円まで上昇するなど、強さが目立っている。

◆ 2020年の豪ドル円チャート

2021年は豪ドルに注目
2021年は豪ドルに注目

   リーマン・ショック後に、豪ドル円は1豪ドル=100円まで上昇したことから、今後も強い動きが続く可能性がある。2020年の高値を更新していることから、次の節目は82~84円付近だろうか。

   住宅指標を見ると、第2四半期(7~9月期)から大きく改善されており、第3四半期(10~12月期)の住宅価格は予想より大きく上昇。コロナの影響も、日本と同様に北米やヨーロッパと比較すると、その「痛手」が軽い状況も評価できます。

   米ドル円相場が1ドル=100円割れとなった時には、連れ安となる可能性が高そうですが、そういった場面では買われやすい通貨となりそう。

   豪ドルはかつて高金利通貨として人気だったことから、仮に金利を引き上げるようなことがあれば、日本人投資家から支持され、飛躍の1年となるかもしれない。(児山将)

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