飲食店に「網かけ」「GoTo」でふっ飛んだ緊張感 緊急事態宣言「発令」できないガースー首相に怒りの声(3)

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   菅義偉首相は2021年1月4日、年頭の記者会見で、新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大の対策のため、東京、千葉、埼玉、神奈川の1都3県を対象に緊急事態宣言を発令することを「検討する」と表明した。

   東京都の新規感染者が昨年の大晦日に1300人を超えたことをはじめ、首都圏で正月三が日も高止まりを続けていることを受けた形だ。

   しかし、この危機的状況に及んでもまだ、「検討する」という歯切れの悪い物言いと、自分は「多人数で会食」しながら飲食店に責任転嫁をするガースー首相に、

「もう誰もあなたにコロナ対策を期待しません!」

  と厳しい怒りの声が起こっている。

  • 東京五輪・パラリンピックは開けるの?(五輪組織委の公式サイトより)
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「総理、検討するかどうか検討していたのですか?」

   ネットではどんな意見が多いのだろうか。ヤフーニュースの「みんなの意見」のアンケート調査「1都3県の知事が緊急事態宣言を要請、どう思う?」によると、1月4日11時現在、32万8380人が投票し、「緊急事態宣言が必要」が83%、「必要ない」が15%、「どちらとも言えない・わからない」が2%と、圧倒的多数が「緊急事態宣言が必要」という意見だった。

   つまり、「宣言の是非」など何を今さらというわけだ。

   ネット上では、菅首相に対する怒りの声があふれている。

「国民の意識を変えるにはリーダーの発信力が重要。なぜ今日すぐに『宣言を発令する』と訴えなかったのか。せっかくの年頭の会見のチャンスを『検討します』で台無しにしてしまった。政治的センス皆無で、リーダーの資質ゼロ。昨日までの閣僚会議は『検討するかどうか検討していた』のだね。『検討する』ということは何も決まっていないということ。神頼みでこのまま感染者が減ることを週末まで待っているのだろうか? 今日から病院も通常に始まる。一刻も早く行動に移るべきではないか。アホらしくて言葉も出ない」
「菅総理の会見は、いつ見ても打っても響かない。馬鹿の一つ覚えのように検討、検討といったい、いつまでこの台詞を繰り返しているのか。『人出があまり減らなかった』などと国民の側に責任があるような言い回しだが、一番の原因はあんただよ。これまでまともなコロナ対策を何一つ講じず、野党が提出している特措法改正案すら拒否する始末。挙げ句には大勢での忘年会にノコノコと顔を出す。もはや今の政府、自民党には微塵も期待できない。危機対応能力はかつての旧民主党政権の原発事故対応と同等かそれ以下だ」
「菅総理の発言は『責任を転嫁』する言い回しが多いので、国民から共感を得られていない。忘年会の自粛を呼び掛けているにも関わらず、自身はステーキハウスで野球談議。お仲間は各地でパーティー開催。『コンパニオンがウイルス対策』『ステーキハウスに集まったが会食ではない』『三々五々集まり、三々五々帰りますから』などの言い訳だらけの自民党。『国民は不要不急の外出はするな』のお願いの前に、まず自民党と菅総理の行動に対する『謝罪』があってからの『お願い』ではないのでしょうか」

「なぜ昨年のクリスマス前に宣言を出さなかった」

気持ちよく乾杯できる日は来るのか?
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   また、この時期での緊急事態宣言も遅すぎるという批判が相次いだ。

「12月は年末で人出は通常であれば増えます、また、正月三が日も人出は増えます。それにも関わらず、何ら対策も強力な発信もしなかった政府にも責任があるだろう。それなのに、東京都が時短要請をしなかったとか、責任転嫁ではないか。GoToイートでさんざん飲食を勧めることに税金を使いながら、今度は飲食店を悪者に...。ワケがわかりません」
「昨年の12月のクリスマス前に宣言を出し、1月3日までの飲食店や商業施設を休止させればよかった。どの施設も大混雑していたし、一家総出や、多数の友達と出歩いていましたよ。感染を忘れて、遊びを優先させた人がどれだけいたでしょうか」
「この年末年始、仕事で電車にも乗ったし、店にも立ちました。感じたのは目的買いでなく、プラプラしている人が多かったということ。マスクしていない子供、学生も多く、人混みに赤ちゃんを連れている方も。近くに小学校校庭でも、マスクしていないではしゃいでいる子供も多数見かけた。感染の拡大は当たり前って感じます。総理や議員の方々の認識も、そういう方々と変わらない気がします」
「なぜギリギリにならないと、いつも決断できないのか。この一年、だいたいがギリギリになって大きな決定を出すから、みんな振り回されてきた。オリンピックまで約半年です。オリンピックもギリギリの決断をするつもりですか? 子どもでさえ、オリンピック開催に不安になっています。決断できない理由を子どもにどう説明しますか? 子どもは運動会や修学旅行が中止になっても、口ごたえもせず、大人が決めた感染拡大防止策に従ってきました。楽しい給食もおしゃべりすれば叱られるで、従ってきました。それでも投げ出さず通学しています。早く決断して、子どもたちを安心させてください」

   「GoToトラベル」キャンペーンについても、こんな意見が。

「旅行業で働いています。GoToトラベルは結局お金に余裕のある人が行くもの。少なくともコロナに感染する確率が上がる、国の予算が減る......まったくいいことがない。それより時短要請によって営業困難になった人、店を閉めなきゃならなくなった人、コロナで仕事を辞めさせられた人などにもっとお金を回す考えはないのだろうか。菅さん、国民のお金をきちんと使ってください」
「菅首相が言った、GoToトラベルの再開は難しいって...。年末に東京が1300人を突破する前から、国民の大多数は知っているよ。緊急事態宣言に関わらず。知らないのは総理と二階派の議員だけだと思う。さらに言うと、オリンピックの開催は無理だってことも国民の大多数は知っている。総理と都知事が気づくのは何月になるのか? それに現内閣ではコロナ対策が無理ということもみんな知っている」

   最後にこんな声を紹介したい。

「一度目の緊急事態宣言時の緊迫感が『GoTo』ですべてなくなった気がします。志村けんさんなどの有名人が亡くなられたこともあって、みんな、一度は気を引き締めました。しかし、Goという響きは『行っていい』というより、『行け』という命令形に近い感じがしました。我慢した分なんでも有りといった響きを感じます。ネーミングが悪かったと思います。政府自ら、修正不可能にしてしまいました。収束までどうしたらいいのか? 自分ができるのは、不要不急を避け、人混みをなるべく避け、マスクをダブルでして行動し、家族に手料理を作り続ける。それしかできません」

(福田和郎)

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