狙いは「節分天井」後の「彼岸底」!
株式投資に、「節分天井彼岸底」の言い伝えにあるように、株価は節分の時期(2月上旬)に高値をつけて、彼岸の時期(3月中旬)に安値をつけるという傾向がある。なので、年末に売却した資金は「彼岸底」に向けての購入に備えて、手元に置くことにした。
そこで2021年に株式を購入するにあたり、考えた銘柄は......。
(1)コロナ禍で大きなダメージを被っている業種で、コロナ終息に道筋がつけば、業績回復、株価上昇が見込まれる銘柄として、日本航空(JAL)がある。今期の配当は見込めなさそうだが、現在の株価は割安と考えている。
(2)GDP(国内総生産)第2位の中国市場の景気回復による恩恵をいち早く受けると考えられる自動車関連として、ワイヤーハイネス(電源供給や信号通信に用いられる複数の電線の束と、端子やコネクタで構成された集合部品)の「住友電工」や、欧州やインドで想定以上の回復をみせる2輪車の「ヤマハ発動機」、オイルシールの「NOK」を考えている。
(3)大日本印刷は、半導体製造関連のフォトマスク(露光工程で回路を焼き付ける原盤)にも注目。12月11日に2014年5月以来、約6年半ぶりの安値(1853円)をつけた。長期的にみても安値圏と考えている。
(4)11月以降の株価上昇による証券会社の業績改善を考え、「野村ホールディングス」の購入を検討したい。
これらの銘柄から、再投資を考えている。(石井治彦)
プロフィール
石井治彦(いしい・はるひこ)
投資歴25年。「現物株式取引」と「長期投資」が基本姿勢。情報源はもっぱら会社四季報や日本経済新聞、経済誌など。また、株主総会やIR説明会には、できるだけ顔を出すようにしている。東京都出身。