お客様とのコミュニケーションは入口から始まっている
では、具体的には、どんなところに気をつけて「観察」したらいいのでしょうか。まず、清潔感が大事です。店の入り口に汚れたものが置く、掃除してないなどは、もってのほか。お正月飾りのように、季節を感じられる飾りつけは、いいですね。その日、お店に入らない人へのアピールにもなり、「いつか来たいな」と思ってもらうのに有効です。
さらに、お店の個性を表現するには、色も有効です。お店の名刺やロゴと揃えた色の看板を置くと、「赤のお店だ」などと覚えてもらえます。たとえば、ある洋服屋さんでは、店のショーウィンドーにリカちゃん人形を置いています。毎月リカちゃんの服を変えていて、ボディーに着せる洋服の色と、リカちゃんに着せる洋服の色を揃えています。子供からの反応がよく、子連れのママ達に人気のお店になっています。
こうしたお店の入口から、お客様とのコミュニケーションは始まっています。入口は店の顔であり、店の名刺とも言えますね。中身が大事なのはもちろんですが、入口も大事なのです。
私はスタイリスト業もしているので、装いも同じだと思っています。装い次第で、相手に与える印象は大きく変わります。入りたくなるお店とそう思わないお店の差。みなさんも分析してみてください。そして、それは自分自身の見た目にも応用できますよ。(入澤有希子)