色が印象付ける 入りたくなるお店の外観を探る(入澤有希子)

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   先日、外出先で限られた時間でランチタイムを取りたくて、お店を探していました。歩いていた通り沿いに、2軒のお店があったので、どちらかに入ろうと思い、「こっちだ!」とピンと来たほうに入りました。

   じつは、私はお店選びの勘を外すことがほとんどありません。よく夫や友人に褒められます。また以前、飲食店の外観や内装に関する仕事もしていたので、お店の入口をよく観察しているほうかもしれません。そこで、きょうはお店の入口からお客様が入りたくなるコツをお伝えしたいと思います。

  • お客様が入りたくなるお店とは……(写真はイメージ)
    お客様が入りたくなるお店とは……(写真はイメージ)
  • お客様が入りたくなるお店とは……(写真はイメージ)

パッと見で店の情報が伝わっているか!?

   さて、私が入ったお店と入らなかったお店で、なにが違ったのでしょうか。比べてみると、お店の入口が決定的に違ったのです。

   まず、入ったほうのお店は、店の入口に小さな看板を立てていて、そこにオススメのメニューが書かれていました。料理の写真も貼ってありました。入口のガラス窓からは、店内にクリスマスツリーが見えました。お店の入り口には植木が並んでいて、手入れが行き届いているのを感じました。

   それが、入る決め手になりました。なぜなら、パッと見の情報から、「季節感を意識している」「お客様の目を楽しませることを考えている」「きっと丁寧な仕事をしている」と、良い印象を感じたからです。

   一方、入らなかったお店は、店の入口にメニューのわかるものが置かれていませんでした。店名からお寿司屋さんということはわかりましたが、値段がわからないお寿司屋さんに入るのは、なかなか勇気がいるものです。

   また、入口のガラス窓からは、店内の様子が薄暗くてわかりづらく、店が開いているのかどうかさえも確信が持てませんでした。なんとなく営業してそうでしたが、店の入口に、お客様を歓迎しているムードがなかったのです。

   もしかしたら、店先にメニューなどを出す必要のない、予約だけでいっぱいのお店だったのかもしれません。それであっても、お店に関する情報が、店の入口にもう少しあれば、「今度はあそこに行ってみたいな」と覚えておくことができます。

   今回は、店先から入りたくなるような情報を得られなかったので、残念ながら「今度はあそこに......」とも、なりにくかったです。

   このように、お店のメッセージは入口に表れます。飲食店でなくてもそうです。お店の入口に、お客様を入りたいと思わせる工夫をしているお店は、お客様の期待を裏切ることは少ないように思います。

入澤有希子(いりさわ・あきこ)
入澤有希子(いりさわ・あきこ)
パーソナルスタイリスト
美容専門学校・高等学校色彩学講師
ミスユニバースビューティーキャンプ講師、テレビの変身企画スタイリストなどを経験。フリーランスでパーソナルスタイリストをしつつ、最近はベンチャー企業でセカンドOLデビューを果たした。働くママの大変さを実感し、働くママ100人へのインタビュー活動「we MAMA」を立ち上げる。さまざまな働き方があることを伝える活動も実施中。法政大卒。37歳。
ブログ https://ameblo.jp/akiwasa/
ホームページ https://daily-ands.jp/authors/573a7efc73f3212f79f6339b
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著書に「子育てのために仕事を諦めなくてもいい方法」(Kindle版)がある。
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