ハウツー本も教えてくれない! 就活攻略法はオーダーメイドで(叶多凛)

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   昔から本を読むのが好きだ。単行本に文庫本、新書までジャンルを問わず読むのだけれど、いつまで経っても苦手で受け付けないジャンルがある。

   何かというと、自己啓発本やハウツー本の類だ。いわゆる「簡単に答えをくれる本」がニガテ。就活生的に身近なハウツー本でいえば、「これをやったら面接に受かります!」とか「絶対に受かる志望動機はこれだ!」とか、そういうことをうたっているヤツ。本屋さんでそんなタイトルの本が目に入るたびに、「ケッ!」と悪態をつきたくなるのはわたしだけでしょうか?

  • 「受かる」エントリーシートって、どう書けばいいの?
    「受かる」エントリーシートって、どう書けばいいの?
  • 「受かる」エントリーシートって、どう書けばいいの?

ハウツー本に載っている例が「唯一の正解」なの?

   わたしがひとり静かに悪態をついたところで、世の中はそういったハウツー本で溢れかえっている。ハウツー本は、欲しい答えをポンっとすぐに出してくれるから、何かと忙しい現代人にはもってこいなのだろう。

   就活生向けのハウツー本だけでも、数えきれないほどある。「受かるエントリーシートの書き方」「内定が取れる志望動機のつくり方」「ウケがいい自己PRはこれだ!」......。書き出したらキリがない。

   そして、ハウツー本に載っている「例」が「唯一絶対の『正しい』答え」であるかのごとく、その本に従って志望動機やエントリーシートを書く。そうして作られていく志望動機やエントリーシートには、完璧で優等生な言葉が溢れていく。

   まるで、あなた自身の色が消えてしまったみたいに、ひんやりとした言葉の羅列。それは本当に、あなたが自分の頭で考えて、その想いを言語化したもの? それとも、そうやって書いたらウケがよさそうだから綴った言葉?

   「これを書いたら内定」だの「絶対通過するエントリーシートの書き方」だの、そんなものは存在しない、と個人的には思っている。

   もっと言うと、就活にみんな一緒の「How to」なんてのもないと思う。じゃあどうすればいいのかってなるけれど、そこが頭の使いどころ。就活に、たった一つの「正解」なんてものはない。

   自分の頭で考えて、その思いを言葉にして、ぶつける。とってもシンプルなこと。粗削りかもしれないし、洗練されてはいないかもしれないけれど、それは間違いなくあなたの言葉だし、熱が通っている言葉になるはず、ではないのか。

鈴木 修二(すずき・しゅうじ)
鈴木 修二(すずき・しゅうじ)
現在、東京都内の難関私立大に通っている3年生。現役就活生として、今まさに就職活動中の立場だからこそわかる、最近の就活の実態をつまびらかにしていきたい。
自分と同じ、来春(2021年)卒の学生には共感の場を、これから就活を控える2022、23年卒の学生には、就職活動にはびこる企業の体裁と内情の乖離を、正確に把握するための機会になれば、と思う。
そして、意中の企業に就職して、すでにキャリアを積んでいるであろうビジネスパーソンさんには、さまざまな企業の採用戦略をエンターテインメントとして読んでいただければ、うれしい。
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叶多 凛(かなた・りん)
現在、東京都心から少し離れた自然あふれる私立大学に、のびのびと通う4年生。「学部4年生×就活生」というのはいささか不思議に思われるかもしれないけど、そうワケありである。
現役就活生として、シューカツのあれこれを率直に書いていきたい。就活に励んでいる「同士」には、「あるある」と思わず膝を打つような、まだまだ就活なんて!という学生には、シューカツの一端を覗いてもらえるような。そんな内容にできればといいな、と思う。
テーマは「就活も楽しむ!」。いろいろな企業に赴き、さまざまなビジネスの話を聞くことができるのは、就活生だけの「特権だ!」と思っている。そんなふうに就活できたら、イヤな面接官も撃退できるかも。なんて考えている。
得意なのは、英語。今夏の東京五輪・パラリンピックでは、世界中から訪れる報道陣の手助けをするインターンシップにも登録。こちらも、ガンバル!
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