救世主のはずの「GoToトラベル」も中断 旅行会社のリストラのその後は?【馬医金満のマネー通信】

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   みなさん、こんにちは。馬医金満です。

   新型コロナウイルスの感染が再拡大して、「GoToトラベル」キャンペーンが一時中止に追い込まれました。本来であれば、書き入れ時のはずの旅行業界にとっては大きな痛手です。現在、旅行業界はどの会社もかなり苦戦を強いられています。

   そうした中で、今回は決算が発表された旅行会社大手について、見てみました。

  • コロナ禍で旅行会社の生き残りは……
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店舗閉鎖、人員削減で生き残り

   HISの2020年10月期決算は、売上高が4302億円(前年同期比46%減)、営業利益は311億円の赤字(前年同期は175億円の黒字)となりました。当期純利益も250億円の赤字となり、最終赤字転落は2002年の上場以来、初めてだそうです。

   HISは旅行事業以外にも、ハウステンボスなどのテーマパーク事業や「変なホテル」などを運営するホテル事業も存在しますが、どれも大幅な赤字を計上することになりました。

   今後は引き続き国内旅行に注力するとともに、国内店舗の統廃合を進め、11月~2021年1月に58店舗を閉店して、154店とするなど、インターネットへのシフトも急ピッチで進めていくといいます。

   旅行業界は伝統的に実店舗の数がかなり多いという問題点があったように思うので、そこでの売却や業態変換は喫緊の課題であると考えています。

   コロナ禍の影響で現在、旅行業界は苦境に立たされており、他社で見てもJTBは4~9月期に782億円の最終赤字に転落し、グループ人員6500人の削減や店舗の統廃合、営業のデジタル化を進める構造改革に乗り出しました。

   また、近畿日本ツーリストを擁するKNT-CTホールディングスも、2024年度までに従業員の3分の1を削減するなど、リストラを本格化させています。

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