「一年の計は元旦にあり」社長はその言葉の意味を噛みしめよ(大関暁夫)

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2021年の年頭訓示にふさわしいテーマは......

   大きくは社会情勢や景気動向、海外取引に絡む事業に携わる企業であるならば為替動向、その他個別の業界の動きや課題・問題点、さらには災害はじめ突発事態に対する備えに対する考えかたなど......。そのあたりを踏まえ、社員にどう心構え、かつ行動してほしいのか、それをわかりやすくより具体的な言葉にすることが大切です。

   「今の時代や社会情勢の中で当社が置かれた立場」が明確であればあるほど、行動指針は論理的になり説得力を増します。そして、「今年1年、社員にどのように行動してほしいか」ということが具体的であればあるほど、社員は行動に移しやすく年初の「行動指針」は実効性を持つことになるのです。

   2021年の年頭訓示に関して一般論として申し上げるなら、やはりコロナ禍という問題は業種問わずに避けては通れない話題であるのは間違いありません。まだまだ終息の見えないコロナ禍を、自社としてどのように受け止め、どのような対処が必要なのか。

   それを踏まえて社員一人ひとりに日々どのような行動を心掛けて欲しいのか、それをできる限り具体的な「行動指針」として指し示すことが年頭訓示としてふさわしいかもしれません。

   年頭訓示を考える際のヒントとしていただければ幸いです。

   みなさま、良いお年をお迎えください。(大関暁夫)

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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