2021年の年頭訓示にふさわしいテーマは......
大きくは社会情勢や景気動向、海外取引に絡む事業に携わる企業であるならば為替動向、その他個別の業界の動きや課題・問題点、さらには災害はじめ突発事態に対する備えに対する考えかたなど......。そのあたりを踏まえ、社員にどう心構え、かつ行動してほしいのか、それをわかりやすくより具体的な言葉にすることが大切です。
「今の時代や社会情勢の中で当社が置かれた立場」が明確であればあるほど、行動指針は論理的になり説得力を増します。そして、「今年1年、社員にどのように行動してほしいか」ということが具体的であればあるほど、社員は行動に移しやすく年初の「行動指針」は実効性を持つことになるのです。
2021年の年頭訓示に関して一般論として申し上げるなら、やはりコロナ禍という問題は業種問わずに避けては通れない話題であるのは間違いありません。まだまだ終息の見えないコロナ禍を、自社としてどのように受け止め、どのような対処が必要なのか。
それを踏まえて社員一人ひとりに日々どのような行動を心掛けて欲しいのか、それをできる限り具体的な「行動指針」として指し示すことが年頭訓示としてふさわしいかもしれません。
年頭訓示を考える際のヒントとしていただければ幸いです。
みなさま、良いお年をお迎えください。(大関暁夫)