韓国の「生ゴミ」は恐ろしく厳格な分別ルール
ところが「生ゴミ」の出し方については、恐ろしく厳格である。韓国在住の日本人のブログ「えもにっきさん」の「いつも悩む韓国の生ゴミ分別問題」によると、このように細かく分別されているのだ。
「韓国に来てから私を悩ます地味に大きな問題。それは生ゴミ分別問題です。韓国は、生ゴミは分別処理加工し、動物のエサにしたり、肥料にしたりするとのことで、きっちり分けなければならないのですが、このコシウォン(留学生宿舎)のルールでは、動物が食べられるもの → 生ゴミ、動物が食べられないもの → 一般ゴミ、※キムチやトウガラシ、ニンニク、卵の殻、チキンなどの骨、種、硬い皮などは一般ゴミと記載されています」
「うん。これは理解できます。こうやって書いてあっても生ゴミ入れにキムチ、卵の殻が入っているのは謎ですが、私がいつも悩むのはこの生ゴミたち。バナナの皮、キウイの皮、オレンジの皮。私がよく食べるフルーツですが、フルーツの皮って動物は食べられるのかな? という疑問」
そこで、「えもにっきさん」がほかの自治体の規定を調べると、半端なく細かく規定されているところが多いのだ。たとえば、こうである。
生ゴミに該当しないものとして、以下の例が羅列されているありさまだ。
(1)肉類:骨(軟骨も)、手足の爪、歯など。
(2)野菜類:土のついたネギの根、タマネギ、ニンニク、トウモロコシ、サトウキビ、ショウガ、パイナップルの皮など。
(3)果物:モモやスモモなど家畜が呑み込めない大きさや硬さの種、クリやクルミの殻など。
(4)魚介類:皮、骨、貝殻、イカの口など家畜が呑み込めない硬い部位。
(5)卵:殻。
(6)その他:ティーバック、茶殻、漢方薬を煮出した残りかす、油かす、コーヒーかすなど。
これでは、「生ゴミ」と「一般ゴミ」の選別に疲れ果てて、ペットボトルの洗浄にまで神経が行き届かなくなるかもしれない。
(福田和郎)