コロナ変異種の感染拡大で年末年始も警戒態勢(12月28日~2021年1月8日)【株と為替 年末年始のねらい目】

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東京外国為替市場 ドルの上値、重い展開か

ドル・円予想レンジ:1ドル=102円00銭~104円50銭

2020年12月25日(金)終値 103円48銭

   年末年始の外国為替市場でドル円相場は、ドルの上値が重い展開か。

   前週のドル円相場は、狭いレンジでのもみ合いとなった。英国での新型コロナウイルス変異種の感染拡大などが重しとなり、リスク回避のドル売りが優勢になったが、一方で英国とEU(欧州連合)がFTA(自由貿易協定)で合意に達したことで、リスク回避の円買いが縮小した。

   年末年始のドル円相場は、ドルの上値が重い展開となりそうだ。英国での新型コロナウイルス変異種の感染拡大が懸念材料となっていることに加え、与野党が合意した米国の追加経済対策に対して、トランプ米大統領が部分修正を求めるなど不透明感が払拭されていないこと、米国のつなぎ予算の期限切れが迫っており、政府機関の一部閉鎖が懸念されていることなどから、ドルの上値が重くなっている。

   ただ、米国では着実に新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでおり、ドルの下支え要因となりそうだ。

   経済指標は、国内では12月28日に、17~18日開催の日本銀行の金融政策決定会合「主な意見」、11月の鉱工業生産速報値、30日に東京証券取引所の大納会。

   1月4日が東証大発会、7日に11月の毎月勤労統計調査、8日に11月の家計調査などが予定されている。

   海外では、12月31日に中国の12月の製造業PMI(購買担当者景気指数)と非製造業PMI。

   1月5日に米国の12月ISM製造業景況指数、6日に米国の12月ADP雇用統計、FOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨、7日に米国の11月貿易収支、8日に米国の12月雇用統計などが予定されている。

(鷲尾香一)

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