急なダイエットは脂肪肝にはNG!
高カカオチョコレート以外にも、脂肪肝にいいのが「緑茶」。気軽に飲めるのがいい。栗原院長は、
「緑茶に含まれるポリフェノールの一種カテキンが脂肪肝やナッシュにもよさそう。糖質の小腸での吸収を遅くすることで、脂肪肝を予防。また、カテキンが体内、特に肝臓で発生する活性酸素を消去してくれることがわかってきました。抗酸化作用があるので、ナッシュへの伸展を抑えてくれることが期待されます」
と勧める。
コロナ禍で、ふだんから気をつけておくことの一つに体重の管理がある。栗原院長によると、太ったからといって、短期間で急激に体重を落とすダイエットは、脂肪肝には「NG」だという。「1か月に500グラム、4か月で2キログラムくらいが理想的です。ご飯や麺、パンといった糖質を少し減らす。『糖質ちょいオフ』を心がけましょう」と言う。
ゆっくり食べること。また、ご飯や麺を食べる前に、野菜を食べる「ベジファースト」も有効で、無理なく継続できることを心がけることで、脂肪肝から抜け出せる。じつは、「内臓脂肪や皮下脂肪と違って、肝臓についた脂肪はとれやすいのです」(栗原院長)というから、これも驚きだ。
プロフィール
栗原 毅(くりはら・たけし)
栗原クリニック東京・日本橋院長。
北里大学医学部卒。医学博士。東京女子医科大学教授や慶応義塾大学教授などを経て、2008年、栗原クリニック東京・日本橋を開院。多くの脂肪肝や糖尿病患者の治療や指導を行い、薬からの脱却もサポートしている。