「シッターや家事代行を頼むとか、工夫できますよ」
こうした批判に対して投稿者は、
「ご意見ありがとうございます。やはり厳しい現実ですよね。今の状況では不可能に近いということがわかりました」
と言いつつも、こう返信の投稿をしているのだった。
「教員の働き方改革がいわれ始めていますが、これからという感じですね。私より年上の人も10名以上採用になられています。もちろん甘えはいけませんが、何をするにも制限のないフルで残業を厭わずにできる人しかいられない社会ならば、とうてい無理だと思います。自分の子供もそういう世界で生きてきた先生の価値観で教育を受けるわけですよね。そんな風土が当たり前な世界ならば、ますます先生は少なく(というかできなく)なります」
と疑問を投げかけたのだった。
一方、「応援します」「シッターや家事代行を頼むとか、いろいろ工夫ができますよ」というエールの意見も少なくなかった。
「小学校でお世話になったお孫さんのいる先生に『子供は多いほどいいよ、1人より2人、2人より3人のほうが楽だよ。親が忙しければ子供だけで協力して自律して生活していけるよ』と言われました。20代で3人産んで、教師の仕事を続け、生徒親子と病院でバッタリなんてことも多かったです。現在、3人とも自分のことは自分でできているのですよね。夫さんが同居で協力的なら安心なのですが...」
「教育委員会に相談しては。子育て経験があり、さらに教師になる能力もあると認められたのですね。すばらしいと思います。3人子育てしながら、それでもというなら、家庭科などの専科にしていただき、担任はしばらく持たないなどの方法もあります。そのあたりの意向を前もって教育委員会に相談されてはいかがでしょうか」
「あなたと同じく父は単身赴任、母が教員という家庭で育ちました。母は教員という仕事に誇りを持っていたし、『生徒達がかわいくて仕方ない』と常々言い、教員として働く母は子供の私から見てもとても輝いていました。だから、やりたいことに挑戦したいというあなたを応援したいです。ただ、私の入学式や卒業式、運動会、日曜参観、学芸会などの行事には、母は一度も来たことはありません。私が高熱を出しても、ケガをしても母が仕事を休むことはありませんでした。私は生まれた時からそんな環境なのでそれが普通でしたが、今から急に激務になるお母さんにお子さんたちは耐えられるでしょうか?」
「あなたとまったく同じ年齢の3人の子どもをもつ小学校教員です。3度の産休・育休を経て、16年勤務しています。我が家は在宅勤務の主人、近居の義実家との協力なしには、家事・育児は回りません。あなたの場合は家政婦さんやシッターさんなどの外注は不可欠でしょう。これまでできていた家事・育児が思うようにできなくても割り切る覚悟が必要です。3人のお子さんの体調の万が一の時は病児保育やシッターが利用できるよう準備が必要です。我が家も病児保育シッターを登録、利用しています。さまざまな場面で家族にしわ寄せがある仕事ではありますが、やりがいや安定性もあります。覚悟と見通しをもち、できる得る限りの準備をして臨まれるのであれば、エールを送りたいと思います」
(福田和郎)