「90年代音楽の風雲児」エイベックスが自社ビル売却! カリスマ創業者・松浦勝人氏もコロナに勝てなかった

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黄金時代には小室サウンド、TRF、安室奈美恵で大ヒット

エイベックスの松浦勝人会長(同社公式サイトより)
エイベックスの松浦勝人会長(同社公式サイトより)

   エイベックスは1988年に現会長のマックスマサこと松浦勝人氏が創業。小室哲哉らとともに、ダンスと歌を融合させた音楽を1990年代に急成長させた。TRFや安室奈美恵、浜崎あゆみらの曲を大ヒットさせ、レコード業界での一大勢力を築き上げた。

   公式サイトによると、現在、所属するアーティストは浜崎あゆみ、安斉かれん、川栄李奈、AAA(トリプル・エー)、Snow Man、杉良太郎、小室哲哉、伍代夏子、鈴木亜美、TRF、hitomi、ピコ太郎、倖田來未などがいる。

   今年4月~6月には、浜崎あゆみが松浦勝人氏とのドロドロの不倫の恋を経て平成の歌姫にのし上がるまでを虚実を交えて描いたドラマ「M 愛すべき人がいて」(テレビ朝日系)が放送されて大ヒットした。浜崎あゆみを事務所の後輩・安斉かれんが、松浦勝人氏を三浦翔平が演じた。

   田中みな実や水野美紀、高嶋政伸らのぶっ飛んだ演技が大評判となった。主人公マサ(松浦勝人氏)がアユ(浜崎あゆみ)に呼びかける、

「俺の作った虹を渡れ!」
「絶対負けねえ!」

といった臭~いセリフが話題になり、「LINE公式スタンプ」になったほどだ。

   ドラマでは「絶対負けねえ!」と豪語していた松浦勝人氏もコロナには勝てず、宝物にしていた自社ビルを手放す羽目になったわけだが、ネット上では残念がる声があふれている。

「本業は赤字であるにもかかわらず、ハコを売ったお金で増配ですか。社員に希望退職を迫っておきながら、5%超の株を持つ松浦さんら役員や投資ファンドは高額の配当がもらえるわけですね。もっと会社のために別の使い道があると思うのですが」
「株主に配当金を払うのは当たり前のことですよ。会社は従業員のためではなく株主のためにあるから仕方ない。それが資本主義。問題は配当金を分配するための利益をどう計上したか。今回は不動産売却益ですから、エイベックス本業とは関係のない特別利益。来期からは賃料がかかってくる。次の年の決算はどうなるのか、そっちが気になります。軒並みエンターテイメント業界は苦しむことになりますよね」
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