成功劇を支えたメーガン妃の「ぶっちぎり人気」
それにしても、なぜ、世間のバッシングを浴びているはずのメーガン妃とハリー王子の元に、ビジネスの話が次々と舞い込むのでしょうか?
米老舗ファッション誌のハーパーズ バザーによると、2020年に最も多くツイッターで話題になった王室メンバーはメーガン妃だったそうです。
Duchess Meghan and Prince Harry Are the Most Tweeted-About Royals in 2020
(2020年、ツイッターで一番話題にされた王室メンバーはメーガン妃とヘンリー王子だった)
2位がヘンリー王子でエリザベス女王が3位。絶大な人気を誇るエリザベス女王を引き離して上位を独占したメーガン妃とヘンリー王子夫妻は、良くも悪くも「世界中が最も注目するセレブ」なのでしょう。
どんなにメディアにたたかれても「人気は不動」となれば、話題づくりを狙う企業にとって「最高のタレント」です。実際、スポティファイの株価は、夫妻との契約発表を受けて2%上昇したそうですから、投資効果は絶大のようです。
それでは「今週のニュースな英語」は、「prolific」(実りの多い)を取り上げます。
He was a prolific writer
(彼はたくさん書くライターだ)
She was a prolific and successful writer
(彼女は多作で成功した作家だ)
Van Gogh was one of the most prolific artists
(ヴァン・ゴッホは、最も多作な画家の一人だった)
当初の予想を大きく裏切って、ビジネスで大成功を収めたメーガン妃とヘンリー王子。2021年はどうなるのかと思いきや、これまでの成功は「a billion-dollar brand」(10億ドルブランド)になった夫妻の最初の一歩に過ぎない、という見立てが主流のようです。
2021年はどんな新しいビジネスが繰り広げられるのか。以前からの英国王室ファンとしては、勝ち誇った顔のメーガン妃の横で、ヘンリー王子の影がこれ以上薄くならないことを願っています。(井津川倫子)