「もらえるだけ、出せるだけいい...」中小企業の女性社長の悲痛な叫び
コロナ禍の影響は、中小企業のほうがもっと深刻だ。「もらえるだけ、出せるだけいい......」という経営者は少なくない。
東京都内で特許調査会社を営む40代の女性社長は、
「大手は、うらやましいですよね。ウチなんか、社員数人の零細企業なので、年をまたいでから、社員に出してあげられるかどうか...」
と、苦しい胸のうちを吐露した。
人材情報サービスのエン・ジャパンが、冬のボーナスを「支給予定」と答えた従業員299人以下の企業(333社が回答)に、支給予定額の変動を聞いたところ、最も多かったのは「減額予定」と答えた企業で42%。前年に比べて31ポイントも増加した(調査結果は12月19日の発表)。
「減額予定」と答えた会社を業種別にみると、「広告・出版・マスコミ」が80%でトップ。次いで「商社」の51%、「金融」50%、「サービス」42%、「不動産・建設」の34%と続いた=上表参照。
同社は、「賞与の支給は予定しているものの、支給額は前年よりも下げざるを得ない状況の企業が多いことがうかがえた」と、厳しい状況にあるとみている。