2020年12月17日、ビットコインは245万円まで上昇し、史上最高値を更新しました。
ここから上昇するのでしょうか?
それとも2017年のように大きく下落してしまうのでしょうか?
さまざまな予想があるなか、仮想通貨業界で著名アナリストであるPlanB(プランビー)氏の分析によると、2021年には580万円に到達するという予測があります。ちょっとぶっ飛んだ話に思えますが、過去の値動きを当てており、投資信託運用会社のレポートでも紹介されるほど支持されています。
今回は、そんなビットコインがまだまだ上昇するかもしれない話を紹介します。
希少価値が高まり続けるビットコイン
ビットコイン(BTC)はの発行上限があることから、その希少価値が注目されています。
世界的な金融緩和とともに、金(ゴールド)と同じくインフレヘッジとしての資産として投資が行われるようになりました。
ここで突然ですが、ビットコインの「希少価値」は、どのように決まっているかご存知でしょうか?
PlanB氏は、「ストックフロー比率」というモデルを提唱しています。
ビットコインの価格は「買いたい・売りたい」といった需給で決まりますが、その要因の一つである希少価値を知れば、今後の投資にも役立ちます。
まず前提として、ビットコインは約4年ごとにインフレになるように設計されています。これはビットコインの考案者であるサトシナカモトが、希少性を持つ貴金属に強い影響を受けているためです。
上のグラフは、ビットコインが約4年ごとに起こる半減期のたびに発行枚数が減り、インフレしていく様子を現したものです。
このグラフを見ると、難しいことは抜きにして「ビットコインの希少価値は段階的に高まっていくようだ」とわかると思います。
ストックフロー比率からビットコイン価格を予測
さらにビットコインの希少価値を、明確に数値化できる「S/F(ストックフロー比率)」という数式があります。
このストックはビットコインの総発行数で、フローは年間発行数で、ストックからフローを割って出た数値が高いほど、希少価値が高いと定義しています。
たとえば、2020年12月時点でのビットコインの希少価値は、下記のような式で求められます。
1845万BTC(発行枚数)÷ 32万.85BTC(年間発行量)=56.164....
希少価値は、およそ56です。
また、ストックフロー比率は貴金属などにも当てはめられます。金、銀、プラチナとビットコインを比較すると、ビットコインの希少値はすでに金とプラチナを追い越し、金に近づくほどになっています。
商品 ストックフロー比率(希少値) 時価総額
ゴールド 61.7 8兆4175億ドル
ビットコイン 56 2130億ドル
シルバー 22 3080億ドル
プラチナ 0.4 24億ドル
◆ 希少値的には来年ビットコインは580万円になる
上のグラフ「ビットコイン希少価値推移(~2017年12月)」は、ビットコインの時価総額と希少値の推移を可視化し、さらに半減期までの期間を色で分類したものです。
2017年末までしか可視化されていませんが、半減期ごとに時価総額と希少値が比例するように上昇しているのがわかります。
また、2017年末には時価総額と希少値がすでに銀と同等になっています。
このグラフからPlanB氏は、このまま推移すれば2021年内には、ビットコインの時価総額は1兆ドルに達する。つまり、価格が約580万円になると予測しているのです。
「1BTC=580万円」になっても、ビットコインは少額から買える
上のグラフは、ビットコインの2020年からの価格と、希少値から予想した2021年4月頃までの予測価格です。単純に実際価格が予測価格を、追いかけているようにも見て取れます。
また、ビットコインの価格予測には多くの説がありますが、PlanB氏による希少価値をテーマにした予測は説得力があり、また専門知識がなくとも理解しやすいです。
この説がより幅広い層の人に広まれば、その人たちのビットコイン購入のキッカケになり、2021年は駆け上がるように580万円まで上昇するかもしれません。
しかし、ビットコインは580万円になっても多くの仮想通貨(暗号資産)取引所で0.0001BTC(580円)から購入できます。
このように少額から購入でき、今回のように価格上昇の余地があるビットコインは、近い将来、株式やFX(外国為替証拠金取引)に並ぶ人気の投資商品になるかもしれません。(ひろぴー)