50歳目前、夢を取るのか安定をとるのか?【ひろ子ママの教訓 その34】

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現状維持は「退歩」でしかない

お悩み中

   Dさんは脱サラされてから、仕事が数回変わっていらっしゃいますよね。

「間借りしていたお店が閉まってしまうタイミングで辞めたり、声をかけてもらって新しい仕事を始めたり、仕事が変わっていますが、いろんなコミュニティに参加したり、人と繋がったりで、『タイミング』と『縁』から、次の仕事に繋がっています。その中でも大事なのは先ほどもお話した『軸』です。
会社を離れると、繋がりは自分自身で作っていかないといけないので、会社以外のコミュニティは本当大事だなと思います。コロナ禍では随分、Zoomなどのオンラインツールに助けられました。年齢関係なく、時代の流れにはうまく乗ったほうがいいように思います。
ボーッとしていても、向こうから勝手にチャンスが来るものではないので、軸を持って動いた先にタイミングや縁があると思っています。
サラリーマン時代にはできなかった子供との関わり方や過ごす時間など、脱サラしたら手にしたものがたくさんあります。やってみないとわからなかったことでしたし、私にとって大きな収穫でした」(Dさん)

   先日、あるデザインをやっている方とお話をしていて「ニーチェ 」の名言が出てきました。

「人生には進歩と退歩の二つしかない。現状維持とはつまり退歩している証なのだ」

   同じ環境、同じ仕事、慣れることは本当にラクですし、心地いいです。しかし、その先には退歩しかないとすれば、やっぱりとても現状維持って怖いですよね。

   もし、Dさんがサラリーマンに戻ったとしても、そこに安定を求めてしまうのであれば、やっぱりそれは違うと思います。

「そうなんですよね。本業が軌道に乗るまでは、と一時的にアルバイトをしていますが、だんだん今の生活に慣れてきている自分もいるんですよ。今の生活でも生活はできてしまうので、危機感がないと言えばなくて、『これではマズイ』と日々気持ちを奮い立たせています」(Dさん)

   これからDさんの本業が、軌道に乗ることを祈っています。私も自分の変化を楽しみたいと思います。さっそくニーチェの本も買いました。(ひろ子ママ)

ひろ子ママ (こまま・ひろこ)
ひろ子ママ (こまま・ひろこ)
仮想スナック「ひろこ」を経営
古代マヤ暦シンクロ協会認定講師、ライター

不動産業界での営業、教育業界でのコーディネーターなどを経て、組織や人材開発に携わりながら、コーチングも行っている。鳥取県生まれ、大阪在住。多拠点生活に向けて活動中。
「キャリア50」https://career50.jp/?s=ひろ子ママ
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