在宅勤務のスキマ時間を利用する80の副業の図鑑

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   コロナ禍で働き方が変わってきた。在宅勤務やテレワーク、週休3日制などの導入により、スキマ時間で副業をする人、また本業の収入減を補おうと副業をする人が増えているという。

   本書「儲かる副業図鑑」は、サブタイトルの「在宅勤務のスキマに始める80の仕事」のとおり、YouTuber、ウーバーイーツ、オンライン講師、代行ビジネスなど、副業時代の主役となる80の職種を図鑑形式でわかりやすく紹介した本だ。

「儲かる副業図鑑」(山田真哉著)小学館
  • インターネットと「副業」は好相性!
    インターネットと「副業」は好相性!
  • インターネットと「副業」は好相性!

副業の5つのジャンル

   著者は公認会計士・税理士でありYouTuberの山田真哉さん。「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」(光文社新書)がベストセラーになり、注目された。「お金のプロ」としての豊富な知識を生かして、副業を収益性、始めやすさ、スキルアップ、やりがい、在宅ワーク度の5つの指標で測り、「あなたにベストな副業が必ず見つかる」と応援している。

   副業経験者100人にアンケート調査を行い、なかでも副業を数多く実践して十分な収益をあげている「副業の達人」10人には、個別取材をして、80の副業を5つのジャンルに分類して、イラスト付きの図鑑形式で紹介しているのが特徴だ。

   5つのジャンルと代表的な副業は以下のとおりだ。

「自分のウリを活かせ! スキル系」...... ウーバーイーツ、YouTuber、オンライン講師
「合間に稼げ! 誰でも系」...... データ入力、せどり、ネットオークション
「体力自慢ならコレ一択! ガテン系」...... 引っ越しスタッフ、清掃スタッフ
「やりがい第一! ホビー系」...... ゲームテスター、レビュアー、エキストラ
「隠れスキルを応用 技アリ系」...... 家事代行、運転代行、ベビーシッター

   たとえば、コロナ禍で参入が増えた代表的な副業といわれるウーバーイーツについては、以下のように書いている。

   「どんな仕事?」 宅配代行型のフードデリバリーサービス。雇用契約ではなく、配達パートナーとして働けるため、働き方は自由。仕事は専用アプリを通じて依頼を受け、レストランなどから商品をピックアップ。自転車や原付、バイクなどで注文先に配達すれば完了。18歳以上であれば誰でもOK。

   「どうやって始める?」 ウーバーイーツのホームページより登録。

   「収入はどれくらい?」 基本料金+インセンティブ。基本料金は地域によって異なり、10%が手数料として引かれる。インセンティブは、注文の多い時間・場所や配達件数などに応じて追加される。1日8回(1回550円)配達×月10日を想定して月収目安は4万4000円としている。

ウーバーイーツで稼ぐには?

   ウーバーイーツで稼ぐには、インセンティブがカギになると助言している。時間やエリアによって基本料金を一定の倍率で増額する「ブースト」と配達件数に応じて上乗せされる「クエスト」があるという。

   経験者は、稼げるエリアなら時給換算で2000円以上も可能だが、ダメなエリアだと1000円もいかないと、エリア差が大きい、と指摘している。また、報酬は週払いで自分のペースで働きやすいが、怖いのは事故。補償されるのは「受注 ~ 配達完了」までだから、それ以外で事故に遭っても自己責任、と事故への注意を喚起している。

   多くの副業の月収目安は平均で3万~5万円のようだ。また、「スキル系」のWebライター、アプリ開発、「誰でも系」のデータ入力、せどり、ネットオークションや「ホビー系」のレビュアー、「技アリ系」のオンラインスポーツインストラクターなどのように、ネットを使った副業が多い。

   その一方で、からだ一つでできる引っ越しスタッフや清掃スタッフにも、一定の需要があるようだ。

「クセの強い」副業27

   巻末には、「クセの強い」副業27がリストアップされている。動画編集、スマホ写真販売、モニター監視、オンライン占い、在宅秘書、オンラインコスプレモデル、テレワーク部屋貸し、オンラインコンパニオン、オンライン家庭教師......。ざっと見ると、コロナ禍で増えた「オンライン」系の副業が多いようだ。コロナ禍で減った仕事を、なんとかオンラインで代行しようということだろうか。

   本書は「副業マッチョ神」というキャラクターが登場する漫画形式のパートもあり、楽しみながら副業について理解を深めることができる。

「副業は、お金を稼ぐための最強の筋肉である」
「合わないなら即やめろ」
「税金で気をつけることは1確定申告 2住民税」
などのアドバイスをしている。

   副業というと「陰」のイメージがあったが、本書は徹底的に明るく描いているのが特徴だ。さらに、具体的な稼働時間、日数をもとに月収の目安を示しているので、参考になる。

「コロナで暗くなった社会に元気と勇気を取り戻させ 未来を明るく楽しくすること」
「それがコロナ時代の副業マッチョたちのもう一つの使命なのだ」

という結びのメッセージに勇気づけられる人もいるだろう。

「儲かる副業図鑑」
山田真哉著
小学館
1200円(税別)

姉妹サイト