東京外国為替市場 ワクチン接種、ドルを下支え
ドル・円予想レンジ:1ドル=1ドル=102円00銭~104円50銭
2020年12月18日(金)終値 103円31銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、引き続き上値の重い展開か。
前週のドル円相場は、弱含みとなった。米国での新型コロナウイルスのワクチン接種が始まり、ドルの買い材料となったものの、米国の追加経済対策成立の不透明感やFRB(米連邦準備制度理事会)がFOMC(米連邦公開市場委員会)で改めて2023年までの実質ゼロ金利政策維持の方針を示したことで、ドル買いが後退し、ドルは一時1ドル=102円台まで売られた。
今週のドル円相場は、引き続き、上値の重い展開となりそうだ。FRBによる2023年までの実質ゼロ金利政策維持方針がドルの上値を抑えている。加えて、米国の追加経済対策の行方が不透明な状況が続いており、ドルの頭を抑えそうだ。半面、ファイザーに続き、モデルナも新型コロナウイルスのワクチン接種が始まるなど、ドルの下値を支える材料となりそうだ。
経済指標は、国内では22日に12月の月例経済報告、23日に10月28日、29日の日銀金融政策決定会合の議事要旨、10月の景気動向指数、25日に11月の失業率と有効求人倍率などが予定されている。
海外では、21日に米電気自動車メーカーのテスラがS&P500種銘柄に採用、22日に米国の7~9月期GDP(国内総生産)確報値、米国の11月中古住宅販売件数、23日に米国の11月の個人所得と個人消費支出、米国の11月新築住宅販売件数などが予定されている。
(鷲尾香一)