地味そうなのに平均成長率は年40%! その中心にいる中国のコンテナ事情?【馬医金満のマネー通信】

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   みなさん、こんにちは。馬医金満です。

   世界のコンテナ事情について、見てみました。地味だと思われそうな業界ですが、市場規模は非常に大きく、また成長率も、市場規模の平均成長率は年40%に達するといわれています。じつは、かなりの成長産業であることがわかります。

  • コンテナは不足している……
    コンテナは不足している……
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中国のコンテナ輸出、11月は前年比21%増

   世界貿易の約60%はコンテナで輸送されています。国際連合の貿易データによると、世界には現在1億8000万個のコンテナが存在するといわれており、その中で中国はコロナ禍からの景気回復ぶりが突出。11月の輸出は前年同月比21%増でした。

   ただ、世界的な輸送用コンテナの不足が、中国の勢いを鈍らせようとしているというニュースがあるのです。

   現在、中国の貿易収支は黒字に大きく傾いており、コンテナ1個分の製品を受け入れているあいだに3個分の製品を輸出している状況だといわれています。しかしながら、海外での新型コロナウイルスの感染再拡大で、中国へのコンテナの帰港が遅れていることもあり、コンテナの大きな不足が回り回って中国の輸出を鈍化させているということです。

   また、このコンテナ不足は海運運賃の上昇を引き起こし、リフィニティブのFreightosデータによると、中国から米東海岸までの40フィート・コンテナのチャーター料金は週に4982ドル(約51万8000円)と、6月1日から85%も上昇して過去最高を記録しました。

   この現状に対処するために、コンテナメーカーは工場の勤務シフトを拡大して生産能力を上げていますが、追い付いていないといいます。

   それでも、世界のコンテナ生産の96%を占める中国は、9月の生産数が30万個と、月間で5年ぶりの高水準となりました。その後も生産はフル稼働していますが、鉄鋼や木材、条件を満たす溶接機などの資材・設備が不足し、これ以上の増産を阻んでいるとのことです。

   こうなると、コロナ禍の中で今後、さまざまなECサイトが、送料をどうやって設定していくのか、気になりますね。

   では、また!(馬医金満)

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