コロナ禍、採用計画の変更、リモート面接...... 就職内定者の約8割が不安を抱えている

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内定者は不安の払しょくを求めている

   就職内定者に、入社までの期間中に会社側に求めるサポートを聞くと、「先輩社員との人間関係を築く機会がほしい」(59.1%)「他の内定者との人間関係を築く機会がほしい」(55.7%)といった「人間関係を築く機会」を求める声と、「マナーや仕事の進め方など、社会人としての基礎を教えてほしい」(51.2%)「業界の専門知識や専門スキルを教えてほしい」(50.5%)という入社後に必要な知識やスキルの習得を求めている。職場への不安払しょくを求めていることがわかった。

   今年10月1日時点での大学生の就職内定率は69.8%と前年同時期よりも7.0ポイント低い結果だった(厚生労働省と文部科学省の共同調査)。近年の売り手市場から一変。新型コロナウイルスの感染拡大が大きく影響しているとみられ、企業側の祭用計画の変更やリモート面接などの新たな試みへの対応と、就活生には例年と異なる苦労があったと考えられる。

   ラーニングエージェンシーのシニアマネジャー(コンサルタント)藤井勲氏は、

「内定者にとっては、学生から社会人になるだけでも大きな変化です。加えて、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で多くの企業が採用活動やフォローをオンラインに移行したほか、フォローの形も集団フォローから個別フォローに切り替えました。内定者同士、先輩社員との対面でのコミュニケーションの機会が減ったことで、内定者の不安や心配は例年以上に大きくなったと推察できます」

とみており、企業には

「今年の内定者に対しては、同期との絆の強化と、学生から社会人への移行のサポートを、より手厚く行うことが不安の払しょくにつながると言えそうです」

とアドバイスしている。

   なお調査は、2020年10月15日~11月25日に、21年度入社予定の内定者1004人を対象に実施した。

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