誰が「中止」を言い出すか、チキンゲームだ
一方、小池都知事も本心は「無理だ」と思っているのでは、と理解を示す意見も多かった。
「五輪は巨額な経費がかかっているから、開催都市(東京都)も開催国(日本)もIOCも、自分から先に中止とは言わない。手順としては、裏で話し合って中止が決まり、補償の配分を決めてハード的な中止・解体の流れと、選手・関係者への対応を決めてから、中止を公表すると思う。それまでは、開催都市の責任者として内心無理だと思っていても、決して中止とは言えない状況だと思う」
「どういう契約になっているかわかりませんが、中止になった場合は違約金や放映権料などIOCの多額の損失を東京都がかなり補償しなければならないでしょう。IOCから『止める』と言わせないと経費負担がのしかかるから、小池知事は最後までやると言い続けると思う。誰が言い出すか、チキンゲームになるでしょうね」
菅義偉首相がやってのけたGoToトラベルキャンペーンの「やーめた」どころではない大騒ぎになりそうだ。
(福田和郎)