コロナ禍で一変した首都圏賃貸物件 「閲覧数が急上昇した街ランキング」1位は埼玉県の......

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   コロナ禍で東京都をはじめとした首都圏在住者の生活様式も変わりつつある中で、賃貸物件でも大きな変化が起こりつつあるようだ。

   リクルート住まいカンパニーの「閲覧数が急上昇した街ランキング2020」によると、大きくランクアップした街は東京メトロ有楽町線の「和光市駅」だった。

  • コロナ禍で貸物件でも大きな変化が起こりつつある(写真はイメージ)
    コロナ禍で貸物件でも大きな変化が起こりつつある(写真はイメージ)
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「ほどよい街」の和光市駅、交通利便アップで注目

   リクルート住まいカンパニーでは、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の1都3県の駅を対象に、ユーザーが閲覧した賃貸物件の閲覧数を街(駅)ごとに集計。どの街(駅)の物件が数多く閲覧されたのかをランキング。2019年1~9月と20年1~9月の、それぞれのランキングを比べて集計した=下表参照

   1位は、東京メトロ有楽町線と副都心線の始発駅である和光市駅。2019年から、55ポイント(151位 → 96位)も上昇した。シングル向けの家賃が6万6000円、ファミリー向けが11万8000円と、トップ10以内で最安値の水準。2013年に東急東横線との相互運転が開始されてから、新宿三丁目駅、渋谷駅にも直通できるなど交通利便性が向上し、注目が集まった。

   また今年3月に南口の再開発が完了。駅ビルがリニューアルして、商業施設が開業。今後、駅の北口の再開発も予定されている。 和光市役所は、

「再開発が目白押しです。キャッチフレーズ『アクセス最高 ちょうどいいまち ちょっといいまち』のとおり、和光市は交通利便性と、和光樹林公園など自然環境を兼ね備えた『ほどよい』街です」

と、都心への利便性と自然の豊かさをアピールしている。

東急東横線沿線の「代官山」や「祐天寺」も上位に顔出す(リクルート住まいカンパニー調べ)
東急東横線沿線の「代官山」や「祐天寺」も上位に顔出す(リクルート住まいカンパニー調べ)

   2位には、立川駅(40ポイント、124位 → 84位)がランクイン。今年4月に駅北側にオープンした大型複合施設が盛況で、平日にもかかわらずランチ時は行列待ちができるほどにぎわっている。豊かな植栽や水辺がありゆっくり滞在できるため、若者やカップル、子連れのファミリーやシニアなど幅広い層でにぎわう新名所となった。

   3位には、西大井駅(39ポイント、126位 → 87位)が急浮上。上位2つは東京23区外だが、この駅は大田区。以前からJR横須賀・総武快速線とJR湘南新宿ラインを利用できたが、快速は停まらない駅だった。しかし、2019年に相鉄・JR直通線の停車駅となり、JR埼京線と直通運転が開始されると、新宿駅や渋谷駅の都心ターミナル駅へのアクセスが向上。注目度が高まった。

   「SUUMO」の笠松美香副編集長は、

「閲覧が急上昇している街は、今まさに、変化が起きている街。交通利便性の向上、街の再開発などにより、新たな人の流れが日々生み出されています。特に今年はコロナ禍で遠出を控え、テレワークにより生み出された時間で、朝夕に住む街を改めて見つめ直した人も多いのではないでしょうか」

と、コメントしている。

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