外出自粛で化粧品売れず... コロナ禍の2020年「売れなかったもの」ランキング

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

希望の光となった「鬼滅の刃」

【売れたものランキング】※数字は金額前年比(インテージ調べ)
【売れたものランキング】※数字は金額前年比(インテージ調べ)

   2019年はタピオカ人気にけん引され、デザートドリンクが1位となった「売れたものランキング」だが、今年は新型コロナウイルスの影響で、大きく様変わりした。

   当然ながら、コロナ対策グッズが上位を独占。1位となったのはマスク。販売金額は前年比425%だった。春先には品不足が大きな社会問題になり、テレビなどでも連日放送されていたが、例年もインフルエンザ予防や花粉症対策として一定の需要があり、ここ10年ほど市場拡大が続いていたことなどで、4倍超の水準だった=上表参照(12月7日発表)。

   2位は殺菌消毒剤で302%。ただ、傷口の消毒などを除いた手指消毒剤に限定すると、さらに数字は跳ね上がり驚異の9倍超に。個人で持ち歩いたり、公共施設やレストラン、スーパーなどの入り口に置いてあったりするなど、新しい生活様式には欠かせないアイテムとなった。

   そんななか、異彩を放ったのが6位の玩具メーカー菓子で、53%増と大きく伸長した。「玩具メーカーのおもちゃ付き菓子」だが、今年は国民的大ヒット作品となった「鬼滅の刃」関連の商品が原動力となり、大幅に販売金額を増やしている。

   このほか8位の粉末プロテインは特に女性の購入が増加した。外出や運動の機会が減り、美容と健康を気にした層からの支持が多かったようだ。

   また9位の冷凍水産、10位のプレミックス(ホットケーキなどの材料)は長期保存がききやすく、まさに「巣ごもり消費」の増加を反映する顕著なランキングとなっている。

   なお、調査は2020年1~10月に、全国約4000店舗から収集している小売店販売データ、SRI(R)=全国小売店パネル調査をもとに前年同期と比較した。

姉妹サイト