年末年始の全国一斉「GoToトラベル」停止 頑固者の菅首相を目覚めさせた2つの出来事

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命がけで頑張る医師、看護師への支援を倍増

「GoToトラベル」キャンペーン(観光庁の公式サイト)
「GoToトラベル」キャンペーン(観光庁の公式サイト)

   その間、西村康稔経済再生担当相が東京都、愛知県、大阪府、北海道などの知事と断続的に打ち合わせを重ねた。こうして迎えた12月14日夜の政府の対策本部。冒頭で菅首相は、こう述べたのだった。

「全国の感染者数は高止まりの傾向が続き、さまざまな指標から見て、感染拡大地域が広がりつつあります。とりわけ、医療機関をはじめとして、最前線で対処する方々の負担が増しています。分科会の提言を踏まえ、年末年始にかけて、これ以上の感染拡大を食い止め、医療機関などの負担を軽減し、皆さんが落ち着いた年明けを迎えることができるよう、最大限の対策を講じることにします」

   そして、「GoToトラベル」をめぐっては札幌市と大阪市に加えて、東京都と名古屋市を目的地とする旅行を12月27日まで対象から外し、出発地とする旅行も利用を控えるよう呼びかける考えを示した。

   さらに、12月28日から来年1月11日まで、全国一斉に「GoToトラベル」を一時停止する考えを表明したのだった。

   また、医療機関への具体的な「待遇倍増」策も示した。新型コロナに対応する医療機関や派遣される医師、看護師への支援などを倍増し、医師は1時間1万5000円、看護師は1時間5500円を補助するほか、看護師が本来の業務に専念できるよう、清掃などの業務の民間事業者への委託を促し、その経費を支援するとした。

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