ワクチン接種開始もコロナ感染第3波で株価は後退り(12月14日~18日)【株と為替 今週のねらい目】

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東京外国為替市場 米追加金融緩和なら、ドル一段安も

ドル・円予想レンジ:1ドル=103円00銭~104円50銭

2020年12月11日(金)終値 104円01銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、引き続き上値の重い展開か。

   前週のドル円相場は、ドルの上値が重い展開となった。米国での新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の停滞に対する懸念が、ワクチン接種の開始に対する期待感を上回った格好。加えて、米国の追加経済対策実施の遅れも懸念されている。米長期金利の低下を受け、ドルは一時1ドル=103円台後半までドル安・円高となったが、その後は1ドル=104円付近に値を戻した。

   今週のドル円相場は、引き続きドルの上値が重い展開となりそうだ。新型コロナウイルスのワクチン接種開始への期待感はあるものの、それ以上に感染拡大の影響が懸念されている。加えて、米国の追加経済対策の年内実施の可能性が低下していることも、ドルの上値を重くしている。15~16日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で追加金融緩和があれば、ドル売りが優勢となり一段のドル安の可能性には注意が必要だ。

   経済指標は、国内では14日に12月の日銀短観、16日に11月の貿易統計、17日に日銀金融政策決定会合(18日まで)、18日に日銀の黒田東彦総裁会見、11月の全国消費者物価指数などが予定されている。

   海外では、15日にFOMC(16日まで)、米国の11月の鉱工業生産と設備稼働率、中国の11月の鉱工業生産と小売売上高、16日にFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長会見、米国の11月小売売上高、17日に米国の11月住宅着工件数、18日に米国7~9月期経常収支などが予定されている。

(鷲尾香一)

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