みなさん、こんにちは。馬医金満です。
今回は不動産業界です。ここ数年、日本ではREIT(不動産投資)がかなり活発化しています。
その熱狂ぶりを示すようなニュースの一つに、こんなことが。不動産サービス大手、ジョーンズラングラサール(JLL)の調査によると、東京の商業用不動産への投資額が2020年1~9月期で193億ドル(約2兆円)と、世界首位になったことがわかりました。前年同期の4位から、かなりの躍進です。
1位東京、2位ソウル、3位にロンドン
JLLによると、2020年1~9月期に商業用不動産への投資額が多かった都市は、東京に次いで、2位がソウルの142億ドル、3位がロンドンの134億ドルで、3四半期を通じて東京が首位になるのは、少なくとも2008年のリーマン・ショック以降では初めてといいます。
また、日本の不動産に直接投資する海外投資家の割合という側面で考えても、今年1~9月期で38%となり、2019年1~12月期と比べても17ポイント増加しています。海外投資家が、日本の不動産に多くの投資を行っていることがわかります。
ちなみに、4位は前年2位のパリ。5位が前年1位のニューヨークと、いずれも2019年からダウンしました。どちらも新型コロナウイルスの感染拡大が激しい国・都市ですから、経済的なダメージを大きく受けている印象が強いことが投資に影響したように思えます。
特に今年はこのコロナ禍で、かなり多くのお金が市場に投下されたので、投資商品が足りなくなっている状況になっているというのも、価格を引き上げた一つの理由になっているのかな、と推測しています。
不動産用途別の内訳でみると、物流施設30%(前年同期比11ポイント増)や住宅22%(同9ポイント増)などが増えており、一方でオフィス31%(同9ポイント減)、商業施設7%(同7ポイント減)などは前年より減少しています。
これもコロナ禍において、Eコマースへの需要拡大によって、物流施設への投資が加熱していることが背景にあると思われます。
では、また!(馬医金満)