安定しない収益と巨額の赤字
そして、ウーバー・テクノロジーの財務ハイライトは、以下のようになっています。
厳しい経営状況がうかがえます。利益も安定していなく、直近5年のうち、4年は赤字を計上しています。この赤字の理由としては、事業の拡大による支出の増加などがあると思います。
現在では70か国で事業を展開しています。また、ウーバーの提供しているサービスは、参入障壁が低いために、他会社の参入による価格競争の影響を強く受けていることが考えられます。
米ウーバーを見てきましたが、いかがだったでしょうか。知名度があり、結構儲かっているのではないかと、私も最初は思っていましたが、利益は安定性に欠け巨額の赤字を計上していることがわかりました。
しかし、日本法人に限れば黒字を計上していることから、日本において他企業の参入が進み、競争がさらに激しくなることが考えられます。また、配達員の事故やマナー違反が多く報じられるようになっており、プラットホームを提供しているウーバー・テクノロジーに責任はあるのかという論点のもと、風当たりは強くなりそうです。
Uber Eatsをはじめ、一消費者としてはとても便利なサービスですが、株式を買う際の目安としている「収益の安定性」に大きく反しているため、今回は買うのを見送りたいと思います。
ウーバー・テクノロジー(NYSE)
株式取得は見送り
52週高値(2020年11月24日) 51.26米ドル
52週安値(2020年3月18日) 13.71米ドル
直近の株価(2020年11月30日) 49.66米ドル
【株式取引ルール】
月200万円を上限に最低1銘柄(企業)を選ぶ、バーチャル投資です。
投資対象は、新興市場を含む上場企業の現物取引です。
1年間のトータルで損益を競います。
好きな言葉は「Be Fearful When Others Are Greedy and Be Greedy When Others Are Fearful.」。東京都出身。